月別アーカイブ: 2015年1月

大ぶりのワタリガニを豪快に味わい尽くす。

大ぶりのワタリガニを豪快に味わい尽くす。

 

山側には自然が色濃く残り

海側にはアウトレットなどのおしゃれな街並みが

広がる、大阪・泉佐野市。

ことらでの代表的な味覚が

泉佐野漁港で水揚げされる

希少なワタリガニです。

昭和39年創業「割烹松屋」では

通常の2倍もの大きさのワタリガニを

仕入れており

大ぶりの活きた蟹ならではの

お造りは絶品。

秋から甘く濃厚な内子を持ったメスが

旬を迎え、様々な料理で

その味わいを楽しめます。

LAFORET AUTUMN2014 よろ抜粋

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし Ⅷ

おお、カニの内子の塩辛とは珍しい。

珍味を頂きながら、店主おすすめの

「カニ酒」なる珍しいお酒を頂く。

琥珀色した燗酒はぽわんと蟹の香り

ほわんとカニの甘味が口に広がり、喉を喜ばせる。

お土産に、かに飯を持ち帰ることにする。

これも松屋オリジナルの自慢の一品だ。

「究極のカニ炊き込みご飯を追求、

米は、岐阜産と新潟産のコシヒカリをブレンドし、

使用しています。」

 

ランチタイムには、少しずつワタリガニが楽しめる

一万円の「旬味会コース」が用意されている。

松屋でしか食べられないこだわりの

美味佳肴に感激しまくりであった。

6月から10月までは、通に好まれる

メスより身の美味しさが凝縮した

オスガニが食べれるのこと。

オスガニの季節にも

ぜひ訪れたい。

パトス 2011 VOL.68より引用いたしました。

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし  Ⅶ

創業以来の定番料理である「かにちり」は、

鰹と昆布のあっさり出しで

カニや白菜や茸など野菜を炊き

ポン酢でいただく。

幸せを感じる美味に、思わず頬が緩む。

体も心もほっこり温まる鍋だ。

酒蒸しも、雑炊も、ワタリガニの旨みとカニから出る

出しを邪魔しないよう、薄めに味付けてある。

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし Ⅵ

こだわりのかにちり、かに飯、カニ酒も人気!

わざわざ出かける価値ありの極上の美味だ。

 

甲羅揚げは、よくあるカニクリームコロッケのように

ホワイトソースにカニの身が入って揚げてあるものだろうと

思っていたら、ワタリガニを一匹分のほぐした身に

銀杏、締めじ、三つ葉が入ったものがぎっしり詰まっている。

甲羅の中に身の旨みがしっかり封じ込められている。

さくっと箸を入れると、ほわっと優しい蟹の香り。

たっぷりワタリガニ独特の風味が味わえる。

こりゃまた、なんとも贅沢な逸品である。

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし  Ⅴ

ワタリガニが刺身で食べれるとは知らなんだ。

口に入れる直前にちゅっと酢橘を搾り、

ちょっと醤油をつけるといい。

身はぷりっぷりで、とっろり、まったり。

うっとり感動の美味だ。

「お造りにできるのは、左右の第五脚の

小爪の部分だけ。

一匹で2つの刺身しかできないんです。」

こりゃ、なんとも贅沢な逸品だ。

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし Ⅳ

生きたワタリガニの刺身

塩焼き、酒蒸し、甲羅揚げと

どれも感動の旨さだ。

 

一番の人気メニューは、塩焼きだ。

塩焼きといった簡単な料理ほど旨いもんだと

知ったかぶりをすることなかれ。

ワタリガニを塩焼きにするのは

大変だったのだ。

「先代の父が店を始めた頃は

ワタリガニは湯がいたものしかありませんでした。

お客様から「湯がいて美味しいんだから

焼いても旨いんちゃう。」と言われ

焼いてみたところ、ワタリガニは殻が軟らかいため

からは真っ黒焦げで身は生焼けに。

そこで父は、電機メーカーにワタリガニのオーブンを

作ってもらい、いい焼き加減で焼くことが出来るまで

二年以上かかったそうです。」

塩焼きの香ばしい匂いに喉がごっくっと鳴る。

腹がぐうっと鳴る ああたまらない。

ああ 気取ってなんかいられない。

ぱっと手に取り、ぱくっと食いつく。

脚には身があまりなく、

胴体の部分を食べる。

無口になり、ひたすらしゃぶりつく。

心の中では、旨いなあ、旨いなあと連呼しながら

しゃぶりつく。

綺麗なオレンジ色した部分は内子だ。

これがぷりっとしていてコクと甘味があり

なんとも旨い。

「内子のあるメスのワタリガニのほうが

好きという方が多いですね。

メスは、11月下旬から産卵前の6月くらいまで

召し上がっていただけます。」

 

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大阪・泉佐野 わたりがに  Ⅲ

大阪湾産の希少な大ぶりワタリガニを

味わえる全国で唯一の専門店に向かう。

 

「大阪泉州では祝い事やだんじり祭りには

ワタリガニは欠かせません。」

ワタリガニの塩焼きが1匹九千円とは

なかなかいい値段であるが、

希少なだけでなく、水槽での管理にも

調理にも並々ならぬ苦労があるからだ。

「ワタリガニはデリケートで環境の変化に弱いので

水温、塩分濃度、透明度など、徹底管理した

水槽に入れているのですが、それでも毎日

20匹から30匹が死んでしまいます。

しかも死んで30分くらいすると

臭くて臭くてどうしようもありません。

ですから、365日、毎日3回から5回

水槽ワタリガニをチェックしなければなりません。

死んで30分以内であれば湯がけばたべられますが、

それを過ぎると一銭の価値もない。

生や蒸したカニを、冷蔵や冷凍保存することもできないんです。

ワタリガニ料理を専門とする店がないのは

あまりに手間がかかりるし、ロスがとても多いからでしょう。

生きているものしか調理できず、〆づに調理すると

自切りして、脚がバラバラになってしまう。

それに、体に刺が多くて、裁くのがとても大変なんです。

仕事が終わってお風呂に入って手を見ると

指先が小さい穴だらけになっています。」

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大阪・泉佐野  ワタリガニづくし  Ⅱ

関西国際空港から車で約15分の所に

泉佐野漁港がある。

セリ市場に隣接した青空市場には

水揚げされたばかりのワタリガニ・シャコ・カレイ

など海の幸がならび買い物客で賑わう。

昭和39年創業のワタリガニ専門店「割烹松屋」は、

泉佐野駅から歩いて15分。

しっとり落ち着いた佇まいがなんともいい感じだ。

暖簾をくぐって店内へ。入ってすぐのガラス水槽には

ワタリガニがたくさん。

その大きさにびっくり!

市場で見たものよりもずっとずっと大きいのだ。misemae (2)

大阪・泉佐野 ワタリガニづくし  1

大阪にうまいかに料理屋があると聞いた。

大阪といえば、食の都だ。食い道楽の街だ。

旨い蟹といえば、タラバがにだ。ズワイがにだ。

きっと、大阪の賑やかな繁華街にある

安さとボリュームが売りの店なのだろう?

ところが そうじゃなかった。

食通をうならせる店は、

大阪湾を臨む泉佐野にあった。

全国で唯一のワタリガニ料理専門店なのであった。

老舗の割烹でいただく大阪湾さんの希少なワタリガニは

タラバやズワイに勝とも劣らぬ

濃厚な旨味の絶品なのであった。

lead_pパトス 2011VOL.68から抜粋いたしました。