月別アーカイブ: 2023年11月

千葉九十九里浜 漁師飯野さん

「わたりがにの嬉しいご縁」

 

わたりがにの仕入れが大変なのは
いつも色々とお知らせさせて頂いて
います。この6月には蟹の仕入れができず
もうやめようと思ったくらい
厳しい現状は変わっていません。

そんな中で
今回は千葉の九十九里浜の
漁師さんから、「かにの仕入れ大変
なんですか?今千葉では大ぶりの蟹が
とてもたくさん取れているんです。
一度見てもらって、使えそうでしたら
お送りしましょうか?」と
電話がかかってきました。
千葉の九十九里浜で獲れるとは
知りませんでした。
久しぶりにうれしい出来事でしたが
千葉からでは流通が難しい、
豊洲からでさえ大阪本場までは
時間帯がうまくいかなかったこともあり
そこが解決すればうまくいくかも
しれないと思いました。
うまくいかなくても、私にとっては
前向きなお話で、
とても気遣ってくれてる感があり
嬉しかったです。
それから2日後
いつものように仕事が終わり
ご飯を食べていた23時ごろにインスタから
連絡が来ていました。
「これから大阪に行っていいですか?
次の日のお昼までには着くと思います。
かにで困っているなら協力しますよ。
水槽車で行きますので、
まずは蟹を見てください。」と書いていました。

そのあとすぐに電話もかかってきて
「良いですか?10時間くらいかかるかもしれ
ないですが?」
翌日のお昼前に来て頂きました!!
当たり前ですが千葉ナンバーです。
かなりお疲れの様子でしたが
「かに見てください!!」
「40キロかに持ってきました。
好きなだけとってください。」
見ると立派な蟹ばかり、
夢を見ているようでした。
さすがに40キロも水槽に入らないので
20キロ良い蟹ばかりを頂きました。感謝

息子さんと一緒に来て頂き
お店でお話をさせて頂きました。
「本当に来ちゃいました」
「わたりがには11月いっぱいまでしか
取れないのです。
差し網漁なので寒くなるとカニは
砂に潜って捕れません。」
色々と話をさせて頂き、
勉強になりました。

今回とても上質で希少な蟹を頂き
飯野さんの人間性や考え方にも

共感いたしました。
車でお帰りになる姿を見て

夫婦で嬉しくて涙が出ました。
もっと頑張らんといかんと
思いました。
今週は天候も悪く本当に
助かりました。
飯野さんこれからもよろしく
お付き合いください。

わたりがに専門店 割烹松屋 タイムアウトレビューより

たった5匹の「それ」を獲るのにかかる時間は約10時間。
その上、店では生きているものしか使わず、
非常に繊細なため扱いが難しい。
それでも2代目の大将が続けてきたのは
「自分がやめれば、一つの食文化が
途絶えてしまう」から。
ここは日本で唯一のワタリガニ専門店「割烹 松屋」だ。

ワタリガニ=小さなカニといった
イメージを持つ人が多いかもしれないが、
松屋の水槽に鎮座しているのは、
えりすぐられた大きなものばかり。
この立派で新鮮なワタリガニを堪能するには、
コースがおすすめだ。
「雅コース」(3万7400円、税込み)は
突き出しに始まり、
刺し身、「ほぐし身サラダ」「塩焼」「酒蒸し」、
そして「カニ飯」に「冷し」と、
その魅力を全方位から楽しむことができる。

ほぐし身サラダで使用されるのは、25種類以上もの野菜。トマトのエスプーマ、土佐酢のジュレがあしらわれた姿は色彩も豊かだ。一口食べるごとにほぐし身との新たなハーモニーが生まれ、最後まで感動が続く逸品である。

また、塩焼も必食だ。香ばしさに包まれながら、静岡県産の天然粗塩が引き出したわたりがにの濃厚な甘みに舌鼓を打つ、まさに至福の時。酒好きなら、最もだしが出る部分を追求し生み出すのに4年かかったという「カニ酒」もぜひ試したい。

伝統と革新の絶妙なバランスは、ひとえに大将のたゆまぬ努力ゆえ。「最近は20代の若いお客さんが増えてきている」というのにも深く納得だ。完全予約制なので事前の電話は忘れずに。

詳細

住所
大阪府泉佐野市市場東2-10-10
Osaka
アクセス
南海電鉄南海線・空港線『泉佐野』駅 徒歩15分
営業時間
12時00分~14時00分(L.O.13時30分)、17時30分~21時30分(L.O.21時)/定休日は月曜、第1・3火曜