仕入れに一番気を遣う
上質なわたりがに。
近年では海の環境変化が激しく
上質なわたりがにが取れづらくなっていることは
ワタリガニを冠にする専門店としては
本当に辛い状況にある。
又、わたりがにの希少性があがり
益々値段は高騰し、どんどん今まででは
経験したことがないほど値段が
高騰していきます。
仕入れのために上質なわたりがにがあると聞けば
現地まで行き蟹を見せて頂いたり
SNSなどでも情報を集め、積極的に連絡したり
きっかけはできますが、流通面などがうまくいかず
断念すること方が多くなりました。
昨年の4月には水槽の蟹が100匹ほど弱くなり
常連様に協力頂き助けて頂きました。
5月にはご予約をたくさん頂きましたが
天候や時化で全く蟹が入荷できず
10日間くらいのご予約をこちらから
お断りする言う事態になり
今まで何回もの危機はありましたが
お客様をお断りしたことは一回も
なかっただけにショックでした。
夫婦して「もう無理ややめようか」
ともで考えるようになりました。
千葉の九十九里浜の漁師の飯田さん
愛知県の日間賀島の漁師の北川さん
山口県の宇部魚市場の梶矢さん
愛媛県の魚島魚市場の塩見さんなど
大変お世話になり、元気を頂き
なんとか前向きに
考えることができました。
今年は創業60年になる節目の年。
これまでご贔屓頂いてるお客様や
応援して頂いてる関係者の方に
恩返しができるように
精一杯温もりのある料理を
気持ちを込めて創らせて頂きます。
創業60周年を迎えた松屋も
どうか応援の程、宜しくお願い致します。
割烹松屋 二代目 濱田憲司