営業について

二代目店主の『わたりがにクレイジー』

みなさん、こんにちは。松屋の濱田です。
少しコロナウイルスも落ち着いてきた兆しがありますが、いかがお過ごしでしょうか?
そろそろ大好きな旅行に出かけたいなとウズウズしている今日この頃です。
さて、本日の献立は以下の3本です。
・GO to EATについて
・コロナが導いた原点回帰
・いずれは全国のわたりがにが集まるお店に
本日もわたりがにクレイジー、どうぞよろしくお願いいたします。

<GO to EAT、松屋でも適用できます>
GO to Travelに続いて、GO to EATが始まりましたね。
一方で、来年の1月までのようですが、
予算がなくなり次第終了すると聞いていますので、
早めにお使いになることをお勧めします。
GOTO EATのご利用は、
松屋の場合はグルメサイト「一休.com」からリクエスト予約が可能です。

よろしければ、この機会にご利用下さいませ!
一休.com 割烹松屋ページ(https://restaurant.ikyu.com/109342/


<コロナが導いた原点回帰>
話は変わりますが、今年もあと残り3カ月となりました。
早すぎますね。
今年は本当に変化の年でした。
たくさんの変化がありましたが、
直近の変化と言えば、現在お店の外壁をきれいにして頂いています。

長くかかった工事も、あと数日で終わりそうです。
工事中は皆様にはご迷惑をおかけしました。ご協力をありがとうございました。

新しい外壁の色は、白色(ホワイト)にしてみました!
実際に一度皆さまにもご自身の目でご覧いただきたいのですが、
私のお気に入りの漆喰調で、とてもいい感じなんです。

実は数年前から大阪に移転をしようと計画していたので、
今のお店の補修の話なんて考えたこともなかったのですが、
今回のコロナの影響で自分の居場所を考えさせられるいい機会となりました。
・・・・とりあえず大阪移転の話は自分の中で封印いたします(笑)・・・・

でも、正直、今のお店サイズがとにかく大箱なので、今の時代にはそぐわないと感じていました。
この工事に等にかけるお金を移転費用にかけたかったのですが、
コロナの影響がこんなすごい事になるとは予想もしないことでしたので
生まれ育った泉佐野で体力が尽きるまで頑張ろうと決意した次第です?

しかしまぁ、この歳になれば色々な変化が起こり、色々な経験をしてきたつもりですが、
こんなコロナウイルス感染症のようなことは、誰も予想もしていないし、
思いもよらない変化と経験でした。
加えて、色々な業界にも影響を及ぼしています。
私が耳にするだけで、
結婚式、集客イベント、コンサート、学生さんの就職など、
もちろんそれ以外にも影響が出ていると聞いています。

また、我々、飲食店の中でも、
インバウンド向けや、団体客中心のお店は、特に打撃を受けているようです。
あの緊急事態宣言が発令された時に、
飲食店としてどうしていたら一番良かったのか検証も必要ですね。
多くの飲食店の業績が悪いようで、危機的な状態です。
依存する怖さ、当たり前だと思う事の心の危険さ、
昔のバブルと似ているように思えて仕方がないです。

「自分のことは自分で守れ」。
昔、先代に私が言われたことが今になって痛感し、実感しています。
そして「人と人とのつながり」、
「地域との繋がり」がいかに大切か。
今回のコロナを経て、皆が価値観を共有・共感できる人と繋がっていたいと、
年齢や職業、地域や地位は関係なく思ったのではないでしょうか?
本当にそう思います。

私もコロナでいろんなことを学びました。
これから自分が何にお役に立てるのか、残りの人生を注ぎながら、
今までにない充実したものにしたいと思います。
最後は良い人生だったと思いたいです。
そんなことを考えさせられる出来事があった今年の上半期でした。
心の底では、今後を考える機会となり、ある意味”よかった”とも思っています。


<いずれは、全国のわたりがにが集まるお店に・・・>
ワタリガニ料理の難しさに仕入れの問題があります。
天候や水温などの環境に大変左右されるワタリガニです。
ですから、大阪湾の蟹も毎年減少しています。
ついに、全国から上質なワタリガニを仕入れも視野に入れないといけなくなってきました。
今でも9割は大阪湾産です。
泉佐野漁港と尾崎漁港から仕入れさせて頂いています。
が、実際のところ、20年以上前からワタリガニは減少しています。

いついなくなるか分かりませんので、その素材”ひとすじ”を語るお店としては、大変です。
かにを自分で育てて大きくすることもできないし、
自分たちで船で漁に行くわけではありません。
こればかりは運任せです。
強風や、大雨が降ると漁には行けません。
ここ最近のように頻繁に台風が日本に上陸しますと、本当に大変です。

まだ記憶に新しい2年前の大阪を直撃した巨大台風の時は、
思い出すだけでゾッとする、200匹以上のかにが死んでしまいました。
わたりがには活きたままの状態でないと料理には使えないので、仕入れと保管には大変苦労します。
ちなみに、何もなくても、毎日水槽にいるかにの2割は死んでしまいます。
ですので、かにが大漁の日にたくさん仕入れても、
毎日2割ほど確実に死んでしまうので、仕入れのバランスと水槽の状況には毎日非常に気を使います。
正直、仕入れと管理だけで頭がいっぱいになるので、気持ちは病気になりそうです。。。
お客様の予約が夜に入っているのに、
当日の朝、食材のかにがない時も日常茶飯事です。
夕方までに仕入れがないとジエンドです。。。
「なかったらどうしよう?」。。
不安でいっぱいで、夜も寝れないくらいなものです。
そこで、最近では、休日を利用して、全国のわたりがにの産地を数年前から探し、
出向いては現地の方々と意見交換をしています。
「ここのかには、うちで使えるかどうか」、
「ここの品は少し小さいサイズが多いな」、
さらには、
”いかに鮮度を保ったまま上質なワタリガニを仕入れさせて頂けるか”を試行錯誤しています。
ちなみに、最近「ここのかには上質だな~」と思った品は、愛媛県産と山口県産です。
いずれも、大阪湾産に引きを取らない上質なかにがいるんです。
また、富山の新湊にも「越のわたりがに」というブランドのついたワタリガニがありますが、
こちらも大変上質な蟹でした。

そこで、これから先は、その時の旬の”一番上質なかに”がいる産地から取り寄せて、
皆様に全国のかにを美味しく食べていただこうと思っています。
ありがたいことに、各産地の漁業関係者の方々とは数年来の交流をさせて頂き、
独自のネットワークを構築することができました。
私としては、いつまでも上質なワタリガニが日本全国で獲れるよう、祈るばかりです。
そんなことを考えている毎日なので、最近眠れません(笑)


<最後に・・・旬のわたりがにの状況>
今年の夏は台風が少なかったのですが、秋になるにつれ、台風が増えてきました。
台風がくると海中は洗濯機の中のようにかき混ざり、乱されますので、
少し漁獲量が落ち気味になります。
10月以降、ありがたいことに通信販売の注文や店内飲食のご予約を多くいただいております。
しかしながら、その週のかにの仕入れ状況や予約状況によっては、
お受けできない可能性もございますので、
お早めにお電話でご予約をお願いいたします。
また、まだしばらくオスがにがメインですが、
もう少し水温が落ち出しますと、メスがにが増え出してきそうな気配です。

ワタリガニ料理の難しい訳 蒸し蟹

今年は泉州一帯のだんじり祭りも

中止になりさみしい限りです。

ワタリガニは祭りには欠かせない

食材ですが、今は結構、高価な食材に

なりました。

ワタリガニが難しい訳 第一弾

蒸し蟹編です。

蒸し蟹は通販やテイクアウトで

人気のある商品で

わたりがに料理と言えば

湯がいたそのままの形が

どの地域に行っても一般的です。

地元の魚屋さんに行っても

良くとれる時期は少し小さめの

蒸し蟹が並びます。

良いワタリガニとは

身詰まりがよく、腹部が盛り上がった

感じの蟹が良いですね。

盛ってみて重厚感があったりと

見分け方は色々ありますが

実際のところは

甲羅を開けてみないとわかりません。

私も40年近くやってますが

これが分かれば苦労しません。

通販やテイクアウトで

蒸し蟹をお出しするときは

1パイのワタリガニの蒸し蟹を商品に

するのに最低でも4ハイは蒸すんですよ!

ラッキーなときは2ハイくらい使えますが

難しいくロスのある仕事です。

蒸し方も色々と工夫していますが

なかなか難しいですね。

そんなワタリガニを冠にして

頑張っております。

 

 

もう秋ですね。コロナで変化の年?

皆さんお元気ですか?

日に日に秋めいてきましたね。

今年もあと3か月ですね。

 

 

変化の年と言えば

現在店の外壁をきれいにして頂いています。

長くかかった工事も、もう数日で

終わりそうです。

外壁の色は白 ホワイトです。

漆喰調でいい感じです。

とても気に入っています。

実は数年前から大阪に移転をしようと

計画していましたが

このコロナの影響でとりあえず

大阪に行くのはやめました。

この工事に等にかけるお金を移転に費用に

かけたかったのですが、甘かったです。

生まれ育った泉佐野で体の体力が尽きるまで

頑張ろうと決意いたしました。💦

 

まあ、この歳になれば色々なことが起こります。

昔は子供の事や、仕事、両親など

自分の家族や自身の問題でしたが

コロナ熱のようなことは

まったく思いもよらないことでした。

 

色々な人に影響を及ぼしている。

結婚式

イベント

コンサート

学校関係

それ以上にあると思います。

 

自分のように飲食店でも

インバウンド 団体客 中心のお店は

特に大変だと聞きます。

緊急事態宣言の時、

どうしていたら

一番良かったのか検証も必要ですね。

依存する怖さ、

当たり前だと思う事の心の危険さ

昔のバブルと似ているように

思えて仕方がない。

「自分のことは自分で守れ」

昔、言われたことが

今になって痛感し、実感する。

 

さらに、大切なものとは、皆違うけれども

ある価値観が同じ人と繋がっていたいと

年齢や職業、地域や地位は関係ない

本当にそう思う。

こう思わせてくれたのもコロナの影響なのか?

これから自分が何にお役に立てるのか。

残りの人生を、今までにない

充実したものにしたいと思います。

良い人生だったと思いたいです。

 

そんなことを考えさせられる

出来事があった

今日この頃でした。よかった

全国から上質なワタリガニを仕入れも視野に。

 

皆さんお元気ですか?

朝夕は大変涼しくなりました。

わたりがにの

全国から上質なワタリガニを仕入れも視野に

入れないといけなくなってきました。

今でも9割は大阪湾産です。

泉佐野漁港と尾崎漁港から仕入れさせて

頂いています。

この10年以上前からワタリガニは減少しています。

いついなくなるか分かりませんので大変です。

私たちは自分で育てているわけでもないし

自分たちで船で漁に行くわけではありませんので

風や雨が降ると漁に行けません。

ここ最近のように台風などが来ますと

大変です。

2年前の大阪直撃の台風の時は

200匹の蟹が死んでしまいました。

わたりがには生きていることが

最も重要ですので苦労します。

毎日水槽にいる蟹の中から2割は死んでしまいます。

天気の良いかにが捕れた時にたくさん買っても

毎日2割ほど死んでしまうので

仕入れには大変気を使います。

仕入れだけで病気になりそうです。

お客様の予約は入っているのに

当日の朝、かにがない時も頻繁にあります。

なかったらどうしよう?不安でいっぱいです。

夜寝れないくらい心配です。

祈るような気持ちです。

全国のわたりがにの産地を

数年前から探し、出向いては

うちで使えるかどうか?

上質なワタリガニを仕入れさせて頂けるか

試行錯誤しています。

私が気に入ってる上質なワタリガニの産地は

愛媛県、山口県では大阪湾産に引けを取らない

わたりがにがいます。

富山の新湊にも「越のわたりがに」という

ブランドのついたワタリガニも

大変上質な蟹です。

これから先はその時の旬の一番上質な蟹がいる

産地から取り寄せて美味しく食べて頂きます。

産地の関係者の方とは数年交流させて頂き

大変良くして頂いています。

いつまでも上質なワタリガニが

とれますように祈るばかりです。

 

割烹松屋  濱田

GO TO EAT キャンペーンについて

いつもお世話になりありがとうございます。

皆様もご存じだと思いますが

GO TO EAT キャンペーンについての

お問い合わせが思った以上に沢山

ありました。

多くの方が関心があるのだと再認識

させて頂きました。

 

さて、8月25日(火曜日)に、オンライン飲食予約事業者、

食事券発行事業者が決定されましたが、参加飲食店の

登録はまだ開始しておりません。


今後、登録飲食店に守っていただく感染症対策について、

新型コロナウイルス感染症対策分科会の意見を聴き、

その後に飲食店の登録開始時期を決めることとしています。


本キャンペーンに参加を希望される飲食店の皆さまは、

公募によって決定した事業者に登録し、

ご参加いただくことになりますが、

開始時期が決定するまでしばらくお待ちください。

農林水産省HPより参照

 

『農林水産省』の報告を考慮して考えますと

まだまだ先になるようです。

期間は来年3月までとありますので

年末位になるように思います。

また新しい情報が入り次第

ご報告させて頂きます。

割烹松屋  濱田

2020年8月にお越し頂いたお客様との出会い。

<8月にお越しいただいたお客様との出会い>

8月に入り、お盆に差し掛かりましたが、みなさん今年は帰省も控え気味のようで、
ご自宅でご家族と共に松屋の料理を召し上がっていただくケースが多く、
お持ち帰りの注文が私の予想を遥かに超えまして、
一時的にたくさん仕入れていたかにが足らなくなる事態に陥りました。。
魚屋さんのおかげでなんとか持ち堪えました。ありがとうございます(泣)また、お持ち帰りのお客様以外に、店内でのお食事でもたくさんの方々が見えられました。
漁師さん、料理旅館を経営されておられる方、料理屋さん、お医者さんなど、
様々な職種にお勤めの方にオスガニを召し上がっていただきました。
みなさん期待通り、カニのうまさに唸っていただきました!
そんなお客様方から、胸が熱くなるコメントを頂きましたので、ご共有いたします。

こちらは同業の料理屋さんのご主人です。
「わたりがにの大きいサイズは希少価値が高いと聞いたが、
こんなに安定的に仕入れができている点に驚きました。
また、大将さんは、よくこんなディープな食材に目をつけましたね。
そりゃ、こんな管理が面倒臭い食材、他店では極めないはずだ。
今日は、美味しいわたりがにを食べに泉佐野へ行ってくると周りに伝えたら、羨ましがられましたよ」。
ありがたいお声です。

次は、お医者さんのお客様です。
「懇意にしている先生から、わたりがに専門店があると聞いて伺いました。
大将の日々のご苦労話を聞いて、ますますわたりがにに興味を持ちました。
こんなに美味しさ・空間に徹底しているなら、
もっと値段を上げてもいいのでは?赤字でもいいんですか?」とお声をいただきました。
みなさん、嬉しいコメントで、スタッフにも共有したところ、喜んでもらいました。

また、みなさんに最近よく言われるのが、
「泉佐野ってもっと田舎と思ってたけど、いっぱいホテルもあるし、なんなら空港もある街なんですね」
というもの。
まだまだ知られていない街なのですね。

また、中には、
「市内からも1時間で来れるので、近く感じました。日本海や伊勢に行くより近いので、
コロナの状況下でのプチ旅行にいいですね」というお客様もいらっしゃいました。
そう思うと、1時間程度かけて来てくださるお客様向けのプランも
色々考えて行かねばと考えさせられますね。

これからも本物の味をわかる方に、
わたりがにの魅力をコツコツと発信していくべく、
スタッフと共におもてなしの心を極めてまいりたいと改めて感じました。

わたりがにクレイジーNO3 割烹松屋

みなさま、こんにちは!
梅雨も明け、カラッとした夏らしい日和になったかと思いきや、今年は尋常じゃない暑さですね。。
外出される際は、こまめに水分補給をしていただき、くれぐれも体調管理にお気をつけください。
今回の「わたりがにクレイジー」は、お盆明けの8月中旬の夏季休暇中のお店内で書いておりますが、
まだまだ猛暑日です。
さて、今月もよろしくお願いいたします。
本日のわたりがにクレイジーの献立は以下です。
◎オスガニより物申す
◎今月、松屋にお越しいただいたお客様の声
◎松屋 苦渋の決断・・・
◎旬のオスがに料理
本日もお付き合いの程、よろしくお願いします。まず、私の本文にいく前に、
今日はわたりがにの心の声を聞いてあげてください。
ゲストのオスのわたりがにさんにバトンタッチします。
どうぞよろしくお願いします!

< 今年は、わたりが踏んだり蹴ったりですねん。。>
はい、濱田さん、貴重な機会をありがとうございます。
みなさん、いつも美味しく食べていただき、ありがとうございます。
私、わたりがに(オス)です。

さてさて、海にいる私たちでさえ、
正直、コロナウイルスの感染拡大は、ここまで予測していませんでした。

おまけに、お米や卵と違って、みなさんの日常生活において
毎日必要とされている食材でもない私たちは、
今、海でしっかり栄養を取って身詰まりをよくしながら捕獲されるのを待つか、
仕入れられてお店の水槽における三密状態をなんとか凌ぐかしか、選択肢がありません。

ぶっちゃけ、この時期のわたりがに、めちゃくちゃうまいんですよ!?

さらに、コロナの影響を受けて、
今年は松屋さんのお膝元である泉州地域の秋の風物詩・岸和田だんじり祭りも中止に。
だんじり祭りは別名で「かに祭り」ともいわれ、
祭り関係者がいる各家では、祭りを見に来る来客者に対して家族らがふるまうご馳走が、
蒸した「わたりがに」でした。
でも、今年は祭りもないんです。
正直、コロナウイルスの感染拡大の前より、私たち、行き場を失ってしまいました。

しかししかし、そんな中、
日本で唯一のわたりがに専門店の濱田大将と、かにを仕入れる仲買さんが協議され、
この度、私たちを救ってくれることになったんです。

「コロナに加えて、今年は祭りもないさかい、わたりがにの消費が止まってしまうんとちがう?
ここは日本唯一のわたりがに専門店の出番として、
かに達をお客様の非日常の体験アイテムとして蘇らせるべく、
例年以上の量のかにを仕入れにいっちゃる!
コロナの影響よ、やられたらやり返す!倍返しや!」
ちょっと後半は何を言っているか、わからなかったけど、少し光が見えてきました。
ありがとう!濱田さん!

では、再び濱田さんへお戻しします!

はい、わたりがにさん、ありがとうございました。
というわけで、大量にかにを仕入れ中の松屋では、
引き続き自宅でも美味しいかにを食べていただくため、
全国へ配送するお届けサービスも引き続き実施するとともに、
感染予防対策を徹底したお店でも上質なわたりがにと共に、
スタッフが心温まるおもてなしをさせていただきます。
度々のお願いとなりますが、どうか今が旬のオスのわたりがにを救ってあげてください。


<8月にお越しいただいたお客様との出会い>
8月に入り、お盆に差し掛かりましたが、みなさん今年は帰省も控え気味のようで、
ご自宅でご家族と共に松屋の料理を召し上がっていただくケースが多く、
お持ち帰りの注文が私の予想を遥かに超えまして、
一時的にたくさん仕入れていたかにが足らなくなる事態に陥りました。。
魚屋さんのおかげでなんとか持ち堪えました。ありがとうございます(泣)また、お持ち帰りのお客様以外に、店内でのお食事でもたくさんの方々が見えられました。
漁師さん、料理旅館を経営されておられる方、料理屋さん、お医者さんなど、
様々な職種にお勤めの方にオスガニを召し上がっていただきました。
みなさん期待通り、カニのうまさに唸っていただきました!
そんなお客様方から、胸が熱くなるコメントを頂きましたので、ご共有いたします。

こちらは同業の料理屋さんのご主人です。
「わたりがにの大きいサイズは希少価値が高いと聞いたが、
こんなに安定的に仕入れができている点に驚きました。
また、大将さんは、よくこんなディープな食材に目をつけましたね。
そりゃ、こんな管理が面倒臭い食材、他店では極めないはずだ。
今日は、美味しいわたりがにを食べに泉佐野へ行ってくると周りに伝えたら、羨ましがられましたよ」。
ありがたいお声です。

次は、お医者さんのお客様です。
「懇意にしている先生から、わたりがに専門店があると聞いて伺いました。
大将の日々のご苦労話を聞いて、ますますわたりがにに興味を持ちました。
こんなに美味しさ・空間に徹底しているなら、
もっと値段を上げてもいいのでは?赤字でもいいんですか?」とお声をいただきました。
みなさん、嬉しいコメントで、スタッフにも共有したところ、喜んでもらいました。

また、みなさんに最近よく言われるのが、
「泉佐野ってもっと田舎と思ってたけど、いっぱいホテルもあるし、なんなら空港もある街なんですね」
というもの。
まだまだ知られていない街なのですね。

また、中には、
「市内からも1時間で来れるので、近く感じました。日本海や伊勢に行くより近いので、
コロナの状況下でのプチ旅行にいいですね」というお客様もいらっしゃいました。
そう思うと、1時間程度かけて来てくださるお客様向けのプランも
色々考えて行かねばと考えさせられますね。

これからも本物の味をわかる方に、
わたりがにの魅力をコツコツと発信していくべく、
スタッフと共におもてなしの心を極めてまいりたいと改めて感じました。

<松屋、苦渋の決断・・・・>
8月は、私自身、新たな覚悟の決断を迫られた月でもありました。

数十年ぶりに、お店の外装の修理工事を行うことを決めたのです。
どうせするならもっと早くやっておけば良かった・・・と思うところもありますが、
流石にコロナウイルスによるこのような状況になることも予測できず、
これから先の10年のことを、5年前から真剣に考えていたからです。

このお店が建ってから40年以上の月日が経過していることもあり、
建物の外壁を補修する費用だけでも凄まじしい金額ですので、
お店を修理するくらいであれば、その資金をもっと有効に使うことはできないか?と計画を立てて、
煮詰まってきていたのです。
実は、「松屋を移転させるかどうか」を悩んでいました。

今の松屋のお店は、45年前の高度成長期に建てられた、
当時流行りの”大箱”(広い)のお店です。
一方で、現在までの間で、周りの大箱の料理屋さんはほとんど淘汰されてしまいましたし、
現状の松屋の店舗サイズは、これからの飲食店の姿ではないと思っています。
(もちろん、建てて頂いた両親には感謝しています)

これからは、わたりがにという食材の専門性を際立たせ、更に尖ったお店にしたいと思っていました。
移転場所や、どういう物件にするかも時間をかけて調査してきていました。
調査中は、大阪市内の代表的な繁華街なども見てきましたが、
なんか違うなと思ったこともありました。
実際に大阪市内の不動産屋さんにも数社相談もさせて頂き、
ある程度の考えもまとまってきた矢先に、
コロナウイルスが日本を襲いかかり、
移転どころではなくなりました。

私の知り合いや友人にも、昨年にお店を北新地や福島で創業移転されましたが、
コロナの影響を受けて、今は本当に大変な状況と聞いています。

移転は諦めるとしつつも、今の松屋の建物も、このタイミングでしっかり修繕しておかないと、
さらに劣化が進んでしまうという事もわかっていましたので、
コロナ禍の3月から試行錯誤して考えてきました。

私的には少しネガティブな考えと思いがちな節もあったりするのですが、
苦渋の決断に至り、このたび、2ヶ月かけて店舗の外装をリニューアルすることになりました。

でも今は、良く思い切れた!と思っています。
この先の10年はワタリガニにもっと特化し、お客様に喜んで頂きたいと思います。
そして、この地で料理店をする限り、このお店を新たなステージへ導いていくことを考えています。
泉佐野だからできることを徹底的に考え、
たくさんの海の幸の旬の魚、山の幸の新鮮な野菜がある「食の宝庫」としてのこの地の利点を生かし、
地元を活気付けていきたいと思います。
また、地元の食を中心に提供する真面目な飲食店や、
その事業に携わる業界の方も、もっと積極的に前へ出ていただくため、応援したいと思っています。

少し話は変わりますが、泉佐野といえば、
「泉佐野市ふるさと納税」もいろいろと世間の方には賛否両論ありましたが、
私は地元事業者として、今回の市の職員さんの熱い情熱と市を愛する想いで戦って頂いたこと、
そういう市長さん並びに職員さんのことは「誇り」に思います。
そう、私にとってはヒーローです。
こんな人たちはなかなかいないでしょう!
その結果、難産でありましたが奇跡の復帰ができました。

そういう直近の背景も踏まえて、
こんなに汗水を垂らして本気で励んでいる方々でいらっしゃるこの地で、
アイデアを出しながらもう一度頑張っていこうと決断しきれたのも、
今回のリニューアルの後押しになっています。
コロナで大変な状況には変わりませんが、気持ちは、前向きにウキウキワクワクで参ります。
また、昨年11月から、厨房を1人で従事し、
少し無謀でしたが、とことんこだわろうと思う内に、
色々と見えてきたものもありました。
今は、相方のもう1人の職人と2人体制ですが、
厨房を1人で回している時間は、本当に有意義で楽しい時間でした。
やることがより鮮明になった気がします。

しかし、色々な楽しい思いや企画も大切ですが、やはり経営の原理原則を要とした考え方で
小さい会社の戦略を全うしたいと思っています。
もはや変態の領域ですよね。
地元ではもっとそういう変態の方と繋がっていきたいと思っています。
我こそは!という方、いつでもウエルカムです。お誘いください。(笑)
まだまだコロナとの戦いが続くようですが、
少し視点を変えたお店作りこそ、突破口があるように感じています。

今回の件を機に、益々頑張ってまいりますのでこれまでと同様、
皆様の応援の程よろしくお願い致します。
まだまだ暑い日が続きますが、お気持ちだけはさわやかに、ご自愛くださいませ。

松屋 濱田憲司


<最後に・・・旬のオスがにの状況>
梅雨も明け、大ぶりのわたりがにが日に日に増えてきました。
時には、1キロ近い物もあります。
オスがにと言えば、やはり濃厚な身を贅沢に味わっていただきたいので、
お造りや塩焼きがオススメです。
また、かに飯もメスとオスでは、味が変わるのをご存知ですか?
濃厚な身と出汁がしっかり染み込んだオスのかに飯をぜひ体験してみてください。

また、引き続き通販やお持ち帰りも承っております。
どうぞよろしくお願いいたします。

割烹松屋のお取り寄せサイトはこちら
https://kappo-matsuya.shop-pro.jp/

苦渋の決断!建物外部修理。

「苦渋の決断 建物外部修理」

数十年ぶりにお店の外部の

修理工事を行うことに決めました。

どうせするならもっと早くやっておけば

良かったと思うところもありますが

コロナになることも予測できず

これから先の10年のことを

5年前から

真剣に考えていたからです。

店の建物のすべての壁などの

修理費用も半端な金額ではないので

その資金をもっと有効に使うという事で

計画を立てて煮詰まって来ていたのです。

要は「お店の移転問題」でした。

45年前高度成長期に建てられた大箱のお店

周りの大箱の料理屋さんはほとんど

淘汰されてしまいましたし

これからの飲食店の姿ではないと

思っています。

(建てて頂いた両親には感謝しています。)

専門性を際立たせ、

更に尖ったお店にしたいと思っていました。

移転場所やどういう物件にするかも

調査してきていました。

大阪市内の代表的な繁華街なども見てきましたが

なんか違うなと思ったこともありました。

大阪市内の不動産屋さんにも

数社相談もさせて頂き

ある程度の考えもまとまってきた矢先に

コロナです。

私の知り合いや友人も

昨年お店を北新地や福島で移転されましたが

コロナで本当に大変だと聞きました。

今のお店の建物もここで修理しておかないと

劣化が進むという事もわかっていましたので

3月から試行錯誤して考えてきました。

私的には少しネガティブな考えのようですが

苦渋の決断に至り修理をすることになりました。

 

でも今は良く思いきれたと思っています。

この先の10年はワタリガニにもっと特化し

お客様に喜んで頂きたいと思います。

そして、次の展開に持っていくことを考えています。

 

泉佐野だからできること、わたりがに専門店ですが

たくさんの海の幸の魚、山の幸の野菜があり

食の宝庫です。

地元の食を中心とした真面目な飲食店や

それに携わる業界の方も

もっと出てきたらいいと思います。

 

「泉佐野市ふるさと納税」もいろいろと

世間の方には賛否両論ありましたが

私は地元事業者としては、今回の市の職員さんの

熱い情熱と市を愛する想いで戦って頂いたこと

色々と犠牲にしたことも多かったと思います。

そういう市長さん並びに職員さんのことは「誇り」に思います。

そう、ヒーローですね。

こんな人たちはなかなかいないでしょう!!

その結果、難産でありましたが奇跡の復帰ができました。

 

そういう事も踏まえてこの地で

アイデアを出しながら頑張っていこうと

気持ちを新たに前向きにウキウキワクワクで参ります。

その延長線上に、移転というのもありだと思います。

昨年11月から1人で従事してきました。

とことんこだわろうと思い、少し無謀でしたが

色々と見えてきたものもありました。

本当に有意義な楽しい時間でした。

やることが鮮明になってきました。

 

しかし色々な楽しい思いや企画も大切ですが

やはり経営の原理原則を要とした考え方で

小さい会社の戦略を全うしたいですね。

変態の領域ですね。

地元ではもっとそいう変態の方と

繋がれたと思っています。

いつでもウエルカムです。お誘いください。(笑)

まだまだコロナとの戦いが続くようですが

少し視点を変えて

もっと大切なことがお店作りにはあると思います。

 

今回の件を気に益々頑張ってまいりますので

これまでと同様、皆様の応援の程よろしくお願い致します。

まだまだ暑い日が続きますが

お気持ちだけはさわやかに、ご自愛くださいませ。

 

長々ととめどない勝手な文章で失礼しました。

お許しくださいませ。

 

割烹松屋  店主

 

今年の≪わたりがに≫は踏んだり蹴ったりですねん。

今年は”わたりがに”が踏んだりけったりですねん。

 

みなさん、いつも美味しく食べていただき、

ありがとうございます。

私、わたりがにです。

はい、この手の手紙では、初めての登場です。

今日は我々をいつも大切に扱ってくださる

松屋さんの案内状という貴重なスペースを

お借りして、

我々、わたりがにの嘆きをちょっと聞いてください。

いやいや、こんなもん今読む時間ないわ!という方、

冷蔵庫の隅にでも貼ってください。

 

さてさて、海にいる私たちでさえ、

正直、コロナウイルスの感染拡大は、

ここまで予測していませんでした。

おまけに、お米や卵と違って、

みなさんの日常生活において

毎日必要とされている食材でもない私たちは、

今、海でしっかり栄養を取って身詰まりを

よくしながら捕獲されるのを待つか、

仕入れられてお店の水槽における

三密状態をなんとか凌ぐかしか、選択肢がありません。

 

ぶっちゃけ、今食べてもらうと、

身も濃厚でして、結構うまい時なんです。

さらに、コロナだけでなく、

今年は岸和田だんじり祭りも中止に。

だんじり祭りは別名で「かに祭り」

ともいわれ、祭り関係者がいる各家では、

祭りを見に来る来客者に対して家族らが

ふるまうご馳走が、蒸した「わたりがに」でした。

でも、今年は祭りもないんです。

正直、コロナウイルスの感染拡大の前より、

私たち、行き場を失ってしまいました。

しかし、そんな中、日本で唯一の

わたりがに専門店の濱田大将と、

かにを仕入れる仲買さんが協議され、

この度、私たちを救ってくれることになりました。

「コロナに加えて、今年は祭りもないさかい、

わたりがにの消費が止まってしまうんとちがう?

ここは日本唯一のわたりがに専門店の出番として、

かに達をお客様の非日常の体験アイテムと

して蘇らせるべく、例年以上の量のかにを仕入れに

いっちゃる!コロナの影響よ、

やられたらやり返す!倍返しや!」

ちょっと後半は何を言っているか、

わからなかったけど、少し光が見えてきました。

ありがとう!濱田さん!

というわけで、大量にかにを仕入れ中の松屋では、

引き続き自宅でも美味しいかにを食べていただくため、

全国へ配送するお届けサービスも引き続き実施するとともに、

感染予防対策を徹底したお店でも上質なわたりがにと共に、

スタッフが心温まるおもてなしをさせていただきます。

度々のお願いとなりますが、

どうか今が旬のオスのわたりがにを救ってあげてください。

 

わたりがにクレイジー 濱田憲司

 

コロナ対策やってまっせ!

コロナ感染症対策で

大阪府からこんなステッカーというか

紙を自分でダウンロードしました。

これを店先に提示しないといけないと

言われたので今日から提示しています。

 

それにもかかわらず(わかってましたが)

今日もキャンセルが2件ありました。

「 大阪府からの

5人以上の飲み会の自粛要請を

守ってほしいと言われていたので

娘らと考えた末、申し訳ないけど

キャンセルします。」💦

これが現実です。

自分たちにはどうしようもありませんが

耐え忍ぶしかないようです。

仕入れ業者や同業者の

熱い経営者と共にアイデアを出しながら

頑張ってまいります。

みんなが初めての経験ですが

コロナには負けません。

 

割烹松屋  濱田