大阪・泉佐野 ワタリガニづくし  Ⅴ

ワタリガニが刺身で食べれるとは知らなんだ。

口に入れる直前にちゅっと酢橘を搾り、

ちょっと醤油をつけるといい。

身はぷりっぷりで、とっろり、まったり。

うっとり感動の美味だ。

「お造りにできるのは、左右の第五脚の

小爪の部分だけ。

一匹で2つの刺身しかできないんです。」

こりゃ、なんとも贅沢な逸品だ。

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大阪・泉佐野 ワタリガニづくし Ⅳ

生きたワタリガニの刺身

塩焼き、酒蒸し、甲羅揚げと

どれも感動の旨さだ。

 

一番の人気メニューは、塩焼きだ。

塩焼きといった簡単な料理ほど旨いもんだと

知ったかぶりをすることなかれ。

ワタリガニを塩焼きにするのは

大変だったのだ。

「先代の父が店を始めた頃は

ワタリガニは湯がいたものしかありませんでした。

お客様から「湯がいて美味しいんだから

焼いても旨いんちゃう。」と言われ

焼いてみたところ、ワタリガニは殻が軟らかいため

からは真っ黒焦げで身は生焼けに。

そこで父は、電機メーカーにワタリガニのオーブンを

作ってもらい、いい焼き加減で焼くことが出来るまで

二年以上かかったそうです。」

塩焼きの香ばしい匂いに喉がごっくっと鳴る。

腹がぐうっと鳴る ああたまらない。

ああ 気取ってなんかいられない。

ぱっと手に取り、ぱくっと食いつく。

脚には身があまりなく、

胴体の部分を食べる。

無口になり、ひたすらしゃぶりつく。

心の中では、旨いなあ、旨いなあと連呼しながら

しゃぶりつく。

綺麗なオレンジ色した部分は内子だ。

これがぷりっとしていてコクと甘味があり

なんとも旨い。

「内子のあるメスのワタリガニのほうが

好きという方が多いですね。

メスは、11月下旬から産卵前の6月くらいまで

召し上がっていただけます。」

 

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大阪・泉佐野 わたりがに  Ⅲ

大阪湾産の希少な大ぶりワタリガニを

味わえる全国で唯一の専門店に向かう。

 

「大阪泉州では祝い事やだんじり祭りには

ワタリガニは欠かせません。」

ワタリガニの塩焼きが1匹九千円とは

なかなかいい値段であるが、

希少なだけでなく、水槽での管理にも

調理にも並々ならぬ苦労があるからだ。

「ワタリガニはデリケートで環境の変化に弱いので

水温、塩分濃度、透明度など、徹底管理した

水槽に入れているのですが、それでも毎日

20匹から30匹が死んでしまいます。

しかも死んで30分くらいすると

臭くて臭くてどうしようもありません。

ですから、365日、毎日3回から5回

水槽ワタリガニをチェックしなければなりません。

死んで30分以内であれば湯がけばたべられますが、

それを過ぎると一銭の価値もない。

生や蒸したカニを、冷蔵や冷凍保存することもできないんです。

ワタリガニ料理を専門とする店がないのは

あまりに手間がかかりるし、ロスがとても多いからでしょう。

生きているものしか調理できず、〆づに調理すると

自切りして、脚がバラバラになってしまう。

それに、体に刺が多くて、裁くのがとても大変なんです。

仕事が終わってお風呂に入って手を見ると

指先が小さい穴だらけになっています。」

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大阪・泉佐野  ワタリガニづくし  Ⅱ

関西国際空港から車で約15分の所に

泉佐野漁港がある。

セリ市場に隣接した青空市場には

水揚げされたばかりのワタリガニ・シャコ・カレイ

など海の幸がならび買い物客で賑わう。

昭和39年創業のワタリガニ専門店「割烹松屋」は、

泉佐野駅から歩いて15分。

しっとり落ち着いた佇まいがなんともいい感じだ。

暖簾をくぐって店内へ。入ってすぐのガラス水槽には

ワタリガニがたくさん。

その大きさにびっくり!

市場で見たものよりもずっとずっと大きいのだ。misemae (2)

大阪・泉佐野 ワタリガニづくし  1

大阪にうまいかに料理屋があると聞いた。

大阪といえば、食の都だ。食い道楽の街だ。

旨い蟹といえば、タラバがにだ。ズワイがにだ。

きっと、大阪の賑やかな繁華街にある

安さとボリュームが売りの店なのだろう?

ところが そうじゃなかった。

食通をうならせる店は、

大阪湾を臨む泉佐野にあった。

全国で唯一のワタリガニ料理専門店なのであった。

老舗の割烹でいただく大阪湾さんの希少なワタリガニは

タラバやズワイに勝とも劣らぬ

濃厚な旨味の絶品なのであった。

lead_pパトス 2011VOL.68から抜粋いたしました。

大切な食事を誰と食べるか?

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大切な食事会は

誰と食べるかがとても重要ですね。

 

少しづつですが

プライベート忘年会が

始まってまいりました。

気の合う友人や

御夫婦同士や

会社の同僚

ご両親まで
一年の締めくくりとして

年末を美味しいで終わるために

ゆっくりとした時間の中で

和やかなお食事会をして頂いています。

美味しい物を食べるのも

良い食事ですが

誰と食べるのかというのも

大切なことだと

お客さんを見てるとそう思います。

美味しい食事と

美味しい御酒と

美味しいおしゃべりが
最高の食事会だと思います。

かによろし  わたりがにとフグのマリアージュ

かによろし

わたりがにと三年フグのマリアージュの楽しい

コースを今年も企画しています。

てっちりコースと わたりがにの塩焼きが

一緒になった欲張りなコースです。

家族団欒で、大切な人とゆっくりと

一人の締めくくりにご利用頂けますように

お待ちしています。

わたりがにひとすじ 割烹松屋

 

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ワタリガニの属性は。

わたりがにの属性は。

「ワタリガニ科ガザミ属ガザミ」

仲間には、近緑種で甲の表面に白色の雲状模様がある

「台湾ガザミ」と、白く縁どられた三個の紫色の斑紋がある

「蛇の目ガザミ」があります。

また、アメリカで人気があり、甲が固いので、

脱皮したてのかにを、まるごと食べる

「青がに」は、ソフトシェルと呼ばれている。

わたりがにひとすじ

割烹松屋

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あなたのために。

ますます御健勝のこととお喜び申し上げます。
日頃は大変お世話になっております。
 
このたびお付き合い頂くにあたり、私たちのお店作りや、考え方など、
お客様に考え方を評価等も含めまして充分ににご理解、
ご検討頂いたうえでお付き合い願いたいと思います。
納得頂けない場合は、無理にお勧めする事はありません。
お手数ですがじっくり読んで頂ければ幸甚に思います。
尚、ご不明な点がございましたら何なりとご質問くださいませ。
 
一、       私たちはわたりがに、はも くえ など天然物の本物の食材を、
     始め、上質な食材を使用しています。
     泉佐野産のお魚も伝えていきたいと思います。
一、       季節会席料理も地物をはじめ、旬のものを大切に考え、
     量より質にウエイトを置いています。
一、       私たちは安さや速さを売りにしていません。
     損得感覚のお料理は作りません。    
     そういうことはつまらないと思います。
     大切な方のおもてなしや、家族との絆を
     深めれるようなお店にしたいと思います。
     親と子の絆を肝に、お祝いごとに関して
     真剣に考えています。
 
一、       私たちは料理屋として日本の歴史や文化を大切にしています。
    特に日本の「食文化」については、
    その土地での風習やお祝い事での特徴などを伝えて行きたいと考えています。
     「日本の和」「和の心」を常に意識しながら、
     和に関係する会の方たちとの交流も意識的に実践し大切にしています。
     地元の活性化になれるように勤めます。
一、       私たちは第一次産業の農業、漁業を応援しています。
    そして元気になって頂きたいと思います。
    地産地消、身土不二などを意識しながら少しでも地元の食材を
    使用したいと思います。
    「食」がなくなれば人間は生きて行けないんです。
    大阪府の野菜の自給率は3%なんです。     
一、       私たちは「食」の大切さを伝えて行きたいと思います。
    ニュースレターや、料理教室などを開催して、「大切さ」を伝えています。  
    お客様との距離が縮み、直接お話が出来ますので、大変勉強になります。
一、       私たちとお客様とで価値の共有をしていきたいと思います。
    何の為に食事をするのか、一緒に考えさせて頂きたいと思います。
    五感を使い、幸せに楽しくお食事して頂きたいと願います。
    お客様と接客係りとの間で、歴史の話や、野菜、魚の話、
    健康の話など、たわいもない上質な会話ができればと。
    心と心でつながっていたいお互いの気持ちを大切にしたいと考えています。
    皆様のこれからの人生を心豊かなものにするための
    お手伝いをしたいと思います。
    「あなたと一緒にいる時間が楽しい」といわれるようなサービスを
    心がけたいと思います。
              わたりがにひとすじ 割烹松屋

泉州 茅渟の海が育んだ絶品のワタリガニ

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「ワタリガニは日本のどこでも取れますが

ここの海のものは他とは全然違うんです。」

今は関空があり近年はりんくうタウンも賑やかになりましたが

観光ルートもあまりないこの街にわざわざ訪れる人が多いのが

大ぶりのわたりがにに負うところが大であると感じます。

身をじっくりと太らせることができる、深瀬のある茅渟の海は、

泉佐野から南、阪南市や岬町の沖は、特にわたりがにの成育に

適したところです。

全国の産地の方や、料理人さんに食べに来ていただき、

食べた感想を聞かせていただいたり、

自分自身も西日本のわたりがにを食べ歩いたり、取り寄せたりして、

さらに地元のわたりがにの味に自信を深めました。

良いワタリガニとは、もちろん見た目や、色

手にとった時の感触と、カニの重さでおおよその

良し悪しがわかりますが、30年たってもそれだけでは

判断できません。

まず最初に包丁を袴の上に刺したその瞬間に実感でき、

カニの良し悪しが完全にわかります。

3バイ潰して、1パイはお客さんには出せません。

難しいカニなんです。

2014年10月13日

わたりがにひとすじ  割烹松屋