2025年年末
おせち料理始めました。
今年もおせち料理の受け付け中です。
12月31日12時から4時までに
引き取りお願いします。
今年の内容は
足赤海老旨煮 鮑旨煮 穴子八幡巻
なまこポン酢 鰆味噌漬
数の子 黒豆 まながつお幽庵焼
黒豆 姫人参 蛇篭蓮根 酢蓮根
筍旨煮 白竹明太 鮭昆布巻
いくら醤油漬 その他
割烹松屋
お疲れ様です。
わたりがにのお昼の限定コース
復活しました。
【速報】7年ぶりに、お昼の“わたりがにコース”が復活します。
長くお休みしていた「わたりがにのミニ会席」。
理由はただひとつ。
わたりがにの価格が、想像を超えて高騰したからです。
正直に言います。
いまでも値段は高く、以前より簡単には扱えません。
それでも
「お昼でも、気軽にわたりがにを味わってほしい」
その想いだけで、何度も試作し、仕入れを変え、構成を見直し、
7年ぶりに形にすることができました。
米も、調味料も、光熱費も、すべてが値上がりしている今、
本当に厳しい挑戦です。
蟹の大きさや量は少なくなりますが
一度ご賞味ください。
でも、お客様の
「ランチでも食べられたら…」
「家族と一度でいいから蟹の会席を」
そんな声が忘れられませんでした。
私たちの気持ちが伝われば嬉しいです。
蒸しがにサラダ
塩焼き
かにの唐揚げ餡掛け
かに飯
フルーツ
蒸しがにサラダ
かにちり鍋
雑炊
フルーツ
蟹の高騰が続き、仕入れができない場合は中止することがあります。
その時はどうか、ご理解いただけましたら幸いです。
「あと何回、大切な人と食事ができるだろう。」
忙しい毎日の中でも、
特別な時間と思い出づくりのお手伝いができればと願っています。
ご予約は 各日わずか2組様のみ。
📞 072-462-3747
In a quiet coastal town of Izumisano, just ten minutes from Kansai International Airport,
there stands a humble Japanese restaurant — Kappo Matsuya.
Founded in 1964, in the midst of Japan’s era of rapid growth,
it began as a small family-run eatery serving the blessings of the sea.
The founder’s wife created a simple yet beautiful rice dish — Kani-meshi,
mixing crab meat with ginkgo nuts and carrots.
She used to say,
“Before you taste it, let it be something that makes your heart feel warm.”
That spirit became the soul of Matsuya.
Today, her son, Chef Kenji Hamada, stands at the helm.
For over 40 years, he has devoted his life to a single ingredient — the Japanese blue crab.
Every day, he checks the water tanks,
adjusts the salinity, and listens to the breathing of the crabs.
He handles nearly two tons of live crab each year,
each one carefully selected, prepared, and cooked by his own hands.
This dedication has created something truly rare:
the only restaurant in Japan — and perhaps the world —
that serves live Japanese blue crab, 365 days a year.
But what makes Matsuya special is not only the skill.
It’s the human story behind every dish.
Guests often say after a meal:
“This place makes me think of the people I love.”
That’s because the food here carries warmth — the feeling of home, of family, of time.
At Matsuya, every dish tells a story:
a father and son sharing sake,
a daughter celebrating her parents’ anniversary,
a family remembering someone they’ve lost.
Each plate holds not just flavor, but a moment of life itself.
“True flavor is born from the heart that thinks of someone else.”
This is the philosophy that breathes through Matsuya’s kitchen.
There is no exaggeration, no decoration — only sincerity.
The steam from the pot carries the scent of the sea and the soul of the fishermen.
The red of the crab reflects both the seasons and the beauty of impermanence.
The world is vast,
but there is only one place like this.
A small restaurant by the Osaka Bay,
where a chef continues to steam crabs with devotion,
where each meal connects life from the sea to the table,
and from one heart to another.
That is Kappo Matsuya —
a quiet miracle of craftsmanship,
born from faith, love, and the will to carry tradition forward.
“Cooking is a relay of life —
from the sea, to the hands of man, to the hearts of those we cherish.
As long as that relay continues,
the steam of Matsuya will never fade.”— Chef Kenji Hamada, 2nd Generation Owner
割烹松屋 ― 世界でただ一つの渡り蟹物語 ―
大阪・泉佐野。
関西空港からわずか10分、潮の香りが漂うこの町に、
ひっそりと灯をともす一軒の割烹がある。
看板には、ただ二文字――「松屋」。
創業は昭和三十九年。
高度成長の熱気が日本を覆う中、
初代夫婦は小さな港町で、海の恵みと向き合う店を開いた。
「食は、人をつなぐもの」
その信念を胸に、手作りのかに飯を考案した母。
銀杏と人参を入れたその彩りは、
まるで家庭のぬくもりを映したようだった。
「きれいでしょ? 食べる前に、心がほっとするように」
それが、松屋の原点。
そして今、二代目・濱田憲司は、
渡り蟹というたった一つの食材にすべてを懸けている。
一年365日、水槽の前に立つ。
蟹の呼吸を聞き、海水の温度を確かめる。
時に蟹よりも蟹らしく、命を預かる覚悟で。
その数、年間二トン。
一匹一匹を見極め、活きたまま調理し、
お客様に届けるまでの全工程を、ひとりの職人が手で行う。
誰も真似できない、誰も続けられない。
だからこそ、「日本唯一」=世界で一つの渡り蟹専門店 がここにある。
それはただの“技術”ではない。
蟹を通して、人生を語り、人を想い、
「あと何回、両親と食事ができるだろう」と問いかける店。
お客様の多くが、食事のあとにこう言う。
「ここに来ると、自分の大切な人を思い出します」
それは味ではなく、“想いの温度”を感じている証。
松屋の料理には、笑顔の数だけ物語がある。
父と子、母と娘、孫と祖父。
祝いの席、別れの席、そして日常の一食。
その一つひとつを見つめながら、
大将は今日も包丁を握る。
「本物の味とは、誰かを想う心の延長にある」
この言葉を体現するように、
松屋の料理は、派手さではなく静かな誇りでできている。
湯気の中に、漁師の汗と海の匂い。
蟹の赤には、四季と人生の色が混じる。
この一皿に、
大阪湾の海、泉州の風、そして人のぬくもりがすべて詰まっている。
世界は広い。
だが、この味、この空気、この時間を作れるのは世界で一人。
誰かのために蟹を蒸し続け、
自分の信じる道を歩み続ける職人がいる。
それが――割烹松屋。
過大評価でも構わない。
この小さな港町に、世界でただ一つの“渡り蟹の聖地”があるのだから。
「料理とは、命のバトン。
海から人へ、人から人へ。
その想いが続く限り、松屋の湯気は消えない。」— 割烹松屋 二代目 濱田憲司
In a quiet coastal town of Izumisano, just ten minutes from Kansai International Airport,
there stands a humble Japanese restaurant — Kappo Matsuya.
Founded in 1964, in the midst of Japan’s era of rapid growth,
it began as a small family-run eatery serving the blessings of the sea.
The founder’s wife created a simple yet beautiful rice dish — Kani-meshi,
mixing crab meat with ginkgo nuts and carrots.
She used to say,
“Before you taste it, let it be something that makes your heart feel warm.”
That spirit became the soul of Matsuya.
Today, her son, Chef Kenji Hamada, stands at the helm.
For over 40 years, he has devoted his life to a single ingredient — the Japanese blue crab.
Every day, he checks the water tanks,
adjusts the salinity, and listens to the breathing of the crabs.
He handles nearly two tons of live crab each year,
each one carefully selected, prepared, and cooked by his own hands.
This dedication has created something truly rare:
the only restaurant in Japan — and perhaps the world —
that serves live Japanese blue crab, 365 days a year.
But what makes Matsuya special is not only the skill.
It’s the human story behind every dish.
Guests often say after a meal:
“This place makes me think of the people I love.”
That’s because the food here carries warmth — the feeling of home, of family, of time.
At Matsuya, every dish tells a story:
a father and son sharing sake,
a daughter celebrating her parents’ anniversary,
a family remembering someone they’ve lost.
Each plate holds not just flavor, but a moment of life itself.
“True flavor is born from the heart that thinks of someone else.”
This is the philosophy that breathes through Matsuya’s kitchen.
There is no exaggeration, no decoration — only sincerity.
The steam from the pot carries the scent of the sea and the soul of the fishermen.
The red of the crab reflects both the seasons and the beauty of impermanence.
The world is vast,
but there is only one place like this.
A small restaurant by the Osaka Bay,
where a chef continues to steam crabs with devotion,
where each meal connects life from the sea to the table,
and from one heart to another.
That is Kappo Matsuya —
a quiet miracle of craftsmanship,
born from faith, love, and the will to carry tradition forward.
“Cooking is a relay of life —
from the sea, to the hands of man, to the hearts of those we cherish.
As long as that relay continues,
the steam of Matsuya will never fade.”— Chef Kenji Hamada, 2nd Generation Owner
松屋倶楽部・10月下旬号(女将便り)
こんにちは、松屋の女将でございます。
だんじりの賑わいが過ぎ、泉州の風もすっかり秋の香りになってまいりました。
今月もたくさんの方に「だんじり蟹」をお求めいただき、
「家族で囲んで笑顔になれました」「両親がとても喜んでくれました」とのお声をいただき、心から嬉しく思っております。秋が深まるこの頃、なぜか無性に食べたくなるのが“かに飯”。
炊きたての香りが広がると、季節が変わったことを実感いたします。そして今月は、皆さまへの感謝を込めて、
蒸し蟹・焼き蟹を特別価格(11,000円・税込)で10月末日まで限定30匹 ご用意しております。
専門店ならではの味を、ぜひこの機会にご自宅でもお楽しみください。さらに、昨年ご好評をいただいた 「てっちり・てっさ」テイクアウト も始まりました。
・2人前 12,100円(税込)
・4人前 22,000円(税込)野菜、自家製ポン酢もお付けし、
板前歴42年の大将が一つひとつ丁寧に仕上げております。
スーパーや魚屋さんでは味わえない、職人の“技”をぜひご体験くださいませ。ご予約・お問い合わせはお電話、またはLINE(@188ubruf)にご登録のうえお気軽にどうぞ。
072-462-3747季節の移ろいとともに、松屋の味で少しでも笑顔の時間をお届けできたら幸いです。
どうぞあたたかくお過ごしくださいませ。編集後記(女将より)
大将は、毎日欠かさず水槽の蟹を見ています。
どんなに忙しくても、一匹ずつ状態を確かめ、
「今日も元気でいてくれてる」と小さく呟いています。渡り蟹と向き合い続けて60年。
松屋は、特別な日だけでなく、
“日常の中にある幸せな食卓”を大切にしたいと思っています。「また食べたい」よりも、
「また話したい」と思っていただけるお店でありたい——
それが私たちの願いです。季節の変わり目、どうぞご自愛くださいませ
割烹松屋 女将
大人のランチ60 ― 誰かの笑顔のために
泉佐野は、古くから海と陸の恵みに支えられてきた土地です。大阪湾のわたりがにや鱧、近くの畑で採れる水茄子や玉ねぎ。ここには、派手さはなくとも、暮らしに根ざした「ほんまもんの食材」が息づいています。
私の父母がこの地で店を始めたのは1964年。戦後の混乱も落ち着き、人々が少しずつ豊かさを求めるようになった時代でした。父は漁師や市場の方と真摯に向き合い、母は家庭の味を大切にしながら工夫を凝らし、松屋の味を築きました。以来60年余り、この町の人々と共に歩んできたのが、割烹松屋の歴史です。
その流れを引き継ぎ、今こうして「大人のランチ60」を始めることにしました。
60歳という節目は、ただ年齢を重ねただけではありません。子育ても一段落し、仕事も折り返しを迎え、ふと「あとどれくらい元気で食べられるのだろう」と考える世代。だからこそ、誤魔化しのない、地元の食材で作った料理で、心と体を元気にしていただきたいのです。
地元の野菜や泉州の魚、私たちが信頼する漁師や農家から届く食材を、丁寧に料理してお出しします。
30人の方に試食をしていただき、温かい励ましの声をいただいたことが、この企画の背中を押してくれました。しばらくは一日10人限定。お子様はご遠慮いただきますが、おひとり様は大歓迎です。病気がちで外出をためらう方も、少しだけ勇気を出して来てみてください。ここで食べる一皿が、笑顔や元気のきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
そして、地元に帰って来られた方も、どうぞ気軽に立ち寄ってください。
ここは、ただ食べる場所ではなく、人と人とが絆を結び、温かく関わり合える場にしたいのです。
私は料理人として、そして泉佐野の料理店として、あと10年は全力で頑張りたい。お客様からいただく「おいしかった」の一言が、私にとって最大のモチベーションです。
「大人のランチ60」は、世代を超えて大切なものを受け継ぎながら、これからを生きる力を分かち合う食卓です。
ほんまもんの食材で、笑顔と元気を。
そして、最後に残るのは、人と人の絆。
どうぞ、この輪に加わってください。
大人のランチ 6,600円税込み
12時に開始いたします。
14時までとなっていますので
お遅れのないようにしてください。
要予約
泉州の秋は、だんじり祭りの太鼓の響きとともに始まります。
岸和田を皮切りに泉佐野や周辺の町が熱気に包まれるこの時期
実は「カニ祭り」とも呼ばれてきたことをご存知でしょうか
理由は、だんじりの季節とワタリガニの旬がぴたりと重なるからです。
昔から泉州の家庭では、
祭りのあとの食卓に赤々と茹で
上がったワタリガニが並びました。
雄ガニは身がぎっしり詰まり、甘みも濃く、
まさに秋のハレの日にふさわしいごちそう。

祭りで汗を流した男衆も、支えた家族も、
カニを囲みながら一緒に盃を交わし、
その年の出来事を語り合ったのです。
この習わしは単なる味覚の記憶ではありません。
だんじりとワタリガニは「地域の絆」を象徴するもの。
鐘と太鼓の音を聞けば「もうカニの季節やな」と感じる
それは泉州人のDNAに刻まれた暮らしのリズムです。
割烹松屋でも、この季節にしか味わえない雄ガニを
丁寧に仕立て、旬の献立としてお届けしています。
だんじりの熱気と共に味わうワタリガニは、
きっと皆さまの心と記憶に残るはずです。