わたりがに

新しい年になり想う事

この度の地震で犠牲になられた方々に深く
哀悼の意を表するとともに、
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

いつもお世話になっております。
はや年が明けて12日がたちました。

新年になり色々なニュースが駆け巡り
何か心がモヤモヤなのかドキドキなのか
情緒が不安定になってきます。

お店でもコロナやインフルなどで
キャンセルが多くなってきました。
やはり、まだまだ以前のような日常には
戻っていないように思いますし
もう戻らないのかと不安にもなってきますね。

でも前向きに元気で頑張っていきたいですね。
今年は私どものお店も60周年の節目です。
そうだからこそ、何か変化をする年と
なりそうです。

わたりがに料理も60年です。
若い時は辛くて辛くて
毎日毎日、休みでもお正月でも
蟹を一匹づつチェックすることが
苦痛でした。
今は年も取りましたから
そこまでの感情はありませんが
違った意味でわたりがには大変な
領域になってきました。

その一つに仕入れですね。
昔は地元の漁港からで十分賄えていたのが
この20年は西日本を中心とした
わたりがにの産地から上質な蟹が
取れるところと取引をさせて頂いています。

しかし今では全国の産地で
上質なわたりがにを扱う産地の
漁師さんや漁業関係者と繋がりをもって
奮闘しています。

でも時代の流れかもしれないですが
あまりにも売る側が買う側よりも
強くなってきているように感じます。
決して力関係を言ってるのではなく
お互いに持ちつ持たれつで
お互いさまという言葉がありましたが
そういうのは一割の業者さんしか
ないように思います。

私たちも自分に置き換えて考えて
出来てるかどうかはいつも気にしています。

当たり前のことを当たり前にできるよう
私たちはお客様に喜んで頂けるように
頑張って知恵だし、
気持ちを豊かに待ちたいと思います。

飲食店としてお客様に喜んで頂き
笑顔で楽しく食事して頂く事が
一番の願いです。
そのことを忘れづ頑張っていきたいと思いますので
今年も相変わらず宜しくお願い致します。

今回はたわいもないお話をいたしましたが
お付き合いくださいましてありがとうございます。

割烹松屋  濱田

新春 60周年企画~創業時を想いだして~

新春 60周年企画~創業時を想いだして~

お昼限定企画を開催します。

割烹松屋が創業した昭和39年4月
当時大阪湾で沢山捕れてるわたりがにを見て
湯出て食べるととても美味しい食材だけど
それ以外の食べ方はないのかと
先代の父が考えて出来たのが
「かにちり」です。
開店して2年目くらいから認知されてきて
忙しくなったと聞いています。

昔は町の社長さんが、ぱっと着て
ぱっと食べて雑炊まで食べてという
光景がよく見られました。

そのおかげで松屋も繫栄したと言っても
過言ではないそうです。

そんな気持ちも込めまして
是非このかにちりを食べて頂きたいと
本当に美味しく蟹の旨味を一番感じられると
確信しています。

鍋を囲んでニコニコした笑顔になる
そんな楽しい食事をして頂きたいと思います。

かにちり三昧 お昼限定  16,500円
ほぐし身サラダ かにちり 雑炊

必ずご予約下さいませ。
072-462-3740

今年一年ありがとうございました。

ことしもたくさんのお客様に
大変お世話になりました
感謝感謝です。
又、割烹松屋の営業に関しまして
たくさんの漁師さんから
各地域の魚市場さんや魚屋さんの
仕入れ先の方には
大変お世話になりました。
心より感謝申し上げます。

わたりがに専門店として仕入れは
やはり天然の海の幸
海の変化などにより大変厳しい
状況の日々でございました。
そんな中でも皆様のご協力で
わたりがに専門として
営業を続けられたことに心より感謝し
2024年も60周年の節目として
宜しくお願い致します。

仕入れ高騰の食材 様々な値上がりが続き
当店の価格にもかなりの影響が出たことで
困難な苦しい営業となりましたが
お客様にはご理解いただき
本当にありがとうございました。

大阪湾のわたりがにの内子
身がびっしり詰まったオスガニの
宇部漁港、魚島の蟹には助けて頂きました。
新しい仕入れ先として日間賀島、九十九里浜の
漁師さんに大変良くして頂きました。
美味しいわたりがにを食べられた方は
本当にラッキーだったと思います。

生きた上質なわたりがのを捌きたてを食べれるのは
本当に奇跡だと思います。
新年のために年越しのわたりがにも
確保して元旦からその管理に奮闘しています。

2024年は1月6日からの営業でございます。
ご来店予約はお早めにWEBか留守番電話にて
お願い致します。
2024年もどうぞよろしくお願い致します。

うまい、で終わる年。うまい、で始まる年。

年末年始の食。

「かにのように、
ぎゅっと身のつまった1年を。」

一年の労を「食」でねぎらう年末。
一年の計は、元旦の「食」にあり。

 

新しい年はどんな人にも平等に
贈られます。
「終わり」は同時に「始まり」であり
年をとるとは、新しい命をいただくことと
言われています。
年の終わりにはその年の労をねぎらい
一年無事に終われる、新しい年を迎える、
お祝いと感謝の気持ちを持つ
人生の節目でもあります。

皆さんにおかれましても
この節目の時には
仲間や同僚、家族と一年も無事を祝って
「うまい」で始まる年を迎えて
頂ければと願っております。

松屋の年末年始は
ゆっくりと食を楽しみ
大切な人との時間を愉しんで頂けますよう
女将もスタッフも大将も万全の
準備をしています。
皆様の笑顔がぎゅっとつまった
「おいしい一年」で
ありますように。

割烹松屋  濱田

最近のわたりがに事情

いつもいつも一年中、
仕入れの話をしていますが
今年のように辛かった、
もうやめるしかないと
思ったことはありませんでした。
罰ゲームのような感じで
蟹の値段が倍になったり
春先に蟹がすべて弱ったり
蟹がなくお客様を1週間分お断り
したりと、今までで初めての経験
ばかりでいささか心が折れました。
それでも前向きに考えて
松屋ブランド4年ふぐを
始めたり、色々なわたりがにの
漁師さんやSNSでも協力して
頂ける人とご縁ができ
なんとか頑張れました。
感謝しかないです。

令和5年も12月になりました。
今年は本当に色々なことがありましたが
大変お世話になりました。

12月もお店は混雑しますので
ご予約をお早めにしてくださいね。

ようやく内子も入り
旬を迎えるました。

割烹松屋  濱田

千葉九十九里浜 漁師飯野さん

「わたりがにの嬉しいご縁」

 

わたりがにの仕入れが大変なのは
いつも色々とお知らせさせて頂いて
います。この6月には蟹の仕入れができず
もうやめようと思ったくらい
厳しい現状は変わっていません。

そんな中で
今回は千葉の九十九里浜の
漁師さんから、「かにの仕入れ大変
なんですか?今千葉では大ぶりの蟹が
とてもたくさん取れているんです。
一度見てもらって、使えそうでしたら
お送りしましょうか?」と
電話がかかってきました。
千葉の九十九里浜で獲れるとは
知りませんでした。
久しぶりにうれしい出来事でしたが
千葉からでは流通が難しい、
豊洲からでさえ大阪本場までは
時間帯がうまくいかなかったこともあり
そこが解決すればうまくいくかも
しれないと思いました。
うまくいかなくても、私にとっては
前向きなお話で、
とても気遣ってくれてる感があり
嬉しかったです。
それから2日後
いつものように仕事が終わり
ご飯を食べていた23時ごろにインスタから
連絡が来ていました。
「これから大阪に行っていいですか?
次の日のお昼までには着くと思います。
かにで困っているなら協力しますよ。
水槽車で行きますので、
まずは蟹を見てください。」と書いていました。

そのあとすぐに電話もかかってきて
「良いですか?10時間くらいかかるかもしれ
ないですが?」
翌日のお昼前に来て頂きました!!
当たり前ですが千葉ナンバーです。
かなりお疲れの様子でしたが
「かに見てください!!」
「40キロかに持ってきました。
好きなだけとってください。」
見ると立派な蟹ばかり、
夢を見ているようでした。
さすがに40キロも水槽に入らないので
20キロ良い蟹ばかりを頂きました。感謝

息子さんと一緒に来て頂き
お店でお話をさせて頂きました。
「本当に来ちゃいました」
「わたりがには11月いっぱいまでしか
取れないのです。
差し網漁なので寒くなるとカニは
砂に潜って捕れません。」
色々と話をさせて頂き、
勉強になりました。

今回とても上質で希少な蟹を頂き
飯野さんの人間性や考え方にも

共感いたしました。
車でお帰りになる姿を見て

夫婦で嬉しくて涙が出ました。
もっと頑張らんといかんと
思いました。
今週は天候も悪く本当に
助かりました。
飯野さんこれからもよろしく
お付き合いください。

わたりがに専門店 割烹松屋 タイムアウトレビューより

たった5匹の「それ」を獲るのにかかる時間は約10時間。
その上、店では生きているものしか使わず、
非常に繊細なため扱いが難しい。
それでも2代目の大将が続けてきたのは
「自分がやめれば、一つの食文化が
途絶えてしまう」から。
ここは日本で唯一のワタリガニ専門店「割烹 松屋」だ。

ワタリガニ=小さなカニといった
イメージを持つ人が多いかもしれないが、
松屋の水槽に鎮座しているのは、
えりすぐられた大きなものばかり。
この立派で新鮮なワタリガニを堪能するには、
コースがおすすめだ。
「雅コース」(3万7400円、税込み)は
突き出しに始まり、
刺し身、「ほぐし身サラダ」「塩焼」「酒蒸し」、
そして「カニ飯」に「冷し」と、
その魅力を全方位から楽しむことができる。

ほぐし身サラダで使用されるのは、25種類以上もの野菜。トマトのエスプーマ、土佐酢のジュレがあしらわれた姿は色彩も豊かだ。一口食べるごとにほぐし身との新たなハーモニーが生まれ、最後まで感動が続く逸品である。

また、塩焼も必食だ。香ばしさに包まれながら、静岡県産の天然粗塩が引き出したわたりがにの濃厚な甘みに舌鼓を打つ、まさに至福の時。酒好きなら、最もだしが出る部分を追求し生み出すのに4年かかったという「カニ酒」もぜひ試したい。

伝統と革新の絶妙なバランスは、ひとえに大将のたゆまぬ努力ゆえ。「最近は20代の若いお客さんが増えてきている」というのにも深く納得だ。完全予約制なので事前の電話は忘れずに。

詳細

住所
大阪府泉佐野市市場東2-10-10
Osaka
アクセス
南海電鉄南海線・空港線『泉佐野』駅 徒歩15分
営業時間
12時00分~14時00分(L.O.13時30分)、17時30分~21時30分(L.O.21時)/定休日は月曜、第1・3火曜

全ての棘をとる。わたりがに職人

わたりがにには、
全身にたくさんの
棘があります。
一日が終わると手は腫れ
穴ぼこだらけです。
痛いですし、刺さるので
怖いですね。

しかし、お客様の安全に食べて頂くために
全ての棘をその都度
包丁で取っていきます。
これがまた難しい!
私にしか出来ません。

割烹松屋  濱田