日別アーカイブ: 2020年12月20日

<全国のわたりがにが集まるお店へ>

<全国のわたりがにが集まるお店へ>

この内容は前回のクレイジーでも
少しお伝えさせていただいたのですが、
今年は店舗の外壁を改装させていただいたこともあり、
私と松屋にとっては将来を真剣に考える年でした。

今後もこの地で、この場所で松屋として
わたりがにを武器にお客様と向き合わせて
いただく覚悟を決めたのですが、
一番ネックなのは「仕入れ」です。

居酒屋さんのように、いろんな魚やいろんな食材を
使ってメニューもズラーっとあればまだ逃げれるのですが、
うちは1年間を通して、メインはわたりがに一本です。
天候や海の状況によっては、
漁に出れず、仕入れがゼロのこともよくあります。
こうなると、心配症で気になりだすと色んなことが
気になる病の私は、眠れない夜が続きます(泣)

そこで、1年を通して、安定的にわたりがにを仕入れるために、
これからのお店テーマを
「日本の美味しいわたりがにが集まる拠点」と
することを決めました。

このテーマは、数年前から実は考えてまして、
お店がお休みとなると、大阪のわたりがにの
旨味とも匹敵するクラスのかにを探し求める時間や、
海の研究に多くを費やしてました。

また、旨味だけでなく、どんな海で育ったかの質も大事なので、
各地の漁師さんや仲買さんに品質や近年の状況、
輸送ルートをヒアリングを重ね、ようやく見つけました。

日本全国北から南までいくつか候補があった中で、
最終的に私が「これなら!」と絞り出したのが、
山口の宇部産と愛媛の宇和島産のわたりがにでした。

単に身の旨味だけでなく、
味わえば味わう程に口全体に広がる濃厚な深みは、
松屋オリジナルの塩焼きやかに飯とも抜群の相性です。

各地の上質なカニを仕入れることはもちろんお金も
たくさんかかりますし、苦労も多いです。
それに、各地の漁師さんや仲買さんにも
かなり無理を言っている状況なのですが、
このプロジェクトに関わっている人たちが
みな口を揃えていうのは、
「このカニを最高の状態で
お客さんに美味しく食べてもらってください。
私らも本気で良い品を獲ってきます。
ワンチームで頑張っていきましょう」という言葉でした。

漁師さんから受け継いだボールをお客様の元へトライ!

全然うまいこと言えていませんが、

各地のわたりがにが集う松屋にご期待ください。

それが今松屋が目指す道のりです。

割烹松屋  濱田