先日、大徳寺の塔頭のひとつ、孤篷庵(コホウアン)が
7年振りの特別公開期間中ということで行ってまいりました。
孤篷庵は、安土桃山時代から江戸時代前期に
活躍した大名茶人・小堀遠州が建立しました。
小堀遠州は建築家であり、作庭家であり、
書家であり、この時代の文化サロンの中心的存在であった総合芸術家。
京都の寺社をまわればあちこちでその名前を目にします。
(二条城、南禅寺、仙洞御所、青蓮院、高台寺、
曼殊院等々などなど?)
その小堀遠州が自ら設計し、晩年を過ごした孤篷庵。
こだわりのポイントが凝縮された空間でした。
ツアー形式でのグループ拝観で荷物も一旦預けないと
鞄や帽子などで傷をつけないようにするためだそうです。
中での写真撮影もやはりできませんでした。
見どころは茶室「忘筌席」
お茶もお庭にも知識がないので、雰囲気だけ味わってきました。
利久の「黒」
織部の「緑」
遠州の「白」
★湖を想起させるポイントを書いておきます。
①「船岡山」を孤舟に見立てた借景
②茶室『忘筌(ボウセン)』
③「忘筌」の扁額に対面して「露結」と刻まれた手水鉢があるが、これは兎を意味する「露結耳」に由来。
④庭はあちこち近江八景
是非次の特別公開の時にも出かけたいと思います。