割烹松屋は、大阪府泉佐野市にある日本唯一のわたりがに専門店です。半世紀以上にわたり、厳選された活がにを提供してきたこの店は、わたりがにの濃厚な甘みと繊細な食感を、四季折々のコースで堪能することができます。夏から秋にかけてはオスが、冬から春にかけてはメスが旬を迎え、それぞれの季節や雌雄に合わせた様々な調理法で提供されています。わたりがには希少で、1日にお迎えできるのは3組のみ。その分、ゆったりとした時間を過ごしながら、心に残る味わいを楽しむことができるでしょう1。
創業60年あたり 先代の心を守りべく、ひたすら前進あるのみ
仕入れに一番気を遣う
上質なわたりがに。
近年では海の環境変化が激しく
上質なわたりがにが取れづらくなっていることは
ワタリガニを冠にする専門店としては
本当に辛い状況にある。
又、わたりがにの希少性があがり
益々値段は高騰し、どんどん今まででは
経験したことがないほど値段が
高騰していきます。
仕入れのために上質なわたりがにがあると聞けば
現地まで行き蟹を見せて頂いたり
SNSなどでも情報を集め、積極的に連絡したり
きっかけはできますが、流通面などがうまくいかず
断念すること方が多くなりました。
昨年の4月には水槽の蟹が100匹ほど弱くなり
常連様に協力頂き助けて頂きました。
5月にはご予約をたくさん頂きましたが
天候や時化で全く蟹が入荷できず
10日間くらいのご予約をこちらから
お断りする言う事態になり
今まで何回もの危機はありましたが
お客様をお断りしたことは一回も
なかっただけにショックでした。
夫婦して「もう無理ややめようか」
ともで考えるようになりました。
千葉の九十九里浜の漁師の飯田さん
愛知県の日間賀島の漁師の北川さん
山口県の宇部魚市場の梶矢さん
愛媛県の魚島魚市場の塩見さんなど
大変お世話になり、元気を頂き
なんとか前向きに
考えることができました。
今年は創業60年になる節目の年。
これまでご贔屓頂いてるお客様や
応援して頂いてる関係者の方に
恩返しができるように
精一杯温もりのある料理を
気持ちを込めて創らせて頂きます。
創業60周年を迎えた松屋も
どうか応援の程、宜しくお願い致します。
割烹松屋 二代目 濱田憲司
ワタリガニ 訪日客に映える 不漁、コロナ禍・・・逆風を乗り越え
いつも大変お世話になっております。
2月1日の産経新聞に取材された記事が
掲載されました。
ご迷惑かと存じますが
その記事を文字お越しして
シェアさせて頂きたいと思います
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ワタリガニ訪日客にも映えた
不漁、新型コロナウイルス・・・
逆風乗り越え
泉佐野の専門店
泉佐野市にワタリガニ料理の
「割烹松屋」がある。
国内唯一の専門店をうたい
4月で創業60年。
常時100匹ほどを生け簀に
用意するが近年は不漁が続く。
台風による停電でほぼ全滅したり
新型コロナウイルス禍で客が激減
したりと逆風ばかり。
交流サイト(SNS)を活用した外国人
観光客の開拓や「映える」
メニュー考案で
地域の「文化」を残そうと挑む。
松屋は店主、
濱田憲司さん(62)の父親が始めた。
ワタリガニの脚は細く短く、
胴体部分を食べる。
「刺身にしてよし、焼いてよし、鍋よし」
の濃厚な味が特徴で、
コース料理で提供される。
店内の水槽には、市場には並ばない
大ぶりの蟹がずらり。
死んでから30分以内に
調理しないと酸化が
進んで腐ってしまう。
毎日4,5回確認しても
2割ほどが使えない
繊細な面もあるが
「いつ来ても活きたワタリガニを
置いているのがうちの流儀だ。」
異変が生じたのは10年ほど前。
大阪湾に来なくなり、
不漁が目立って
価格が高騰。
昨年の7月は1週間全く入荷が
なく、予約客を始めて断り
「情けなかった。」という。
濱田さんには小さい頃、
よく食べた記憶がある。
手に入りにくい高級品になっても習慣は
絶やしたくないと、知恵を絞る。
その一つが訪日客の取り込みだ。
対岸には関西国際空港があり
日本を訪れた人々が立ち
寄れる場所を目指す。
慣れないインスタグラムで
料理の紹介を始めると、
投稿を見たドイツ人と台湾人が来店。
外国人メニューを用意し
食べ方は身振り手振りで伝えた。
来店した客一人一人の
再訪問に心を
尽くしたいと味の好みを記した
「カルテ」作成も始めた。
長女の発案でだしを使った
ピクルスも開発。
カニのほぐし身を添えたサラダを
考案したところ、
華やかさが喜ばれた。
長男はイタリア料理を学んでおり
将来はワタリガニとイタリアンの融合も
あっていいと思っている。
「時代に合わせながらも、
軸は変えずに
いたい。」
濱田さんは今日もワタリガニを仕入れる。
令和6年2月1日木曜日
産経新聞 泉州版より参照
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長文を読んで頂きまして
ありがとうございます。
とても良い文章で嬉しく思っています。
何とか絶やさずに、
次の世代に残せたらと
思っていますが、この仕事や
風習はわかってもらえないかもしれません。
出来る限り続けていきたいと
楽しく頑張って参ります。
応援よろしくお願いします。
わたりがにをわたりがに漁師さんが食べに来てくれました。
◎ ○○県の漁師さん
先日○○県で漁師を営む方に来店して
頂きました。
食事の途中で女将に
「僕漁師してるんです。
わたりがにの専門店があると聞いて
内子のある間に来たくて来ました。
どんなことをしているのか大変興味が
あり、特に難しいわたりがにという
事で楽しみにしています。
それで僕も
わたりがにを獲ってるんです。」
3代続く漁師さんで9月から12月は
わたりがにを獲られてるそうで
食事が終わって話をさせて頂きました。
はじめて同じくらいわたりがにの
知識の持った人と出会いました。
わたりがにを研究されていた
大阪工業大学の島野先生以来です。
とても楽しいひと時でした。
勝手なお願いですが
蟹を送って欲しいと頼みましたが
そういうことはやったことがないので
取りに来てくれるならすべて
お分けしても良いですという事で、
無謀だと思いますが
○○時間かかりますが取りに行こうと
思っています。
○○県とか○○時間という表記は
まだ今のとこ公表できませんので
お許しくださいませ。
久しぶりにガッツポーズの出た
出来事でした。
割烹松屋 濱田
2024年度 新春1月のお知らせ
『60周年特別企画』
~創業時を思い出して~
お昼特別限定
かにちり三昧コース(16500円)を
企画いたしました。
かにちりとは
水炊きでポン酢で食べて頂く鍋の事で
創業時から常連さんに愛されています。
両親が昭和39年に開店した当時
大阪湾で毎日大量のわたりがにが獲れて
それを何とか美味しく食べて喜んで
頂くことができないのかと
毎日考えていたそうです。
そんな時ひとりの常連様が
「大将、蒸しても美味しいわたりがに
これ鍋にしたら美味しいんちゃうか?
味をつけらんと、美味しいポン酢で
食べたら最高やでぇ!」という
お客様からのヒントを得て
「かにちり」が出来上がりました。
当時の食通の社長さんたちが
旨いというのですから
美味しくないわけはありません。
雑炊という食べ方も当時は
珍しい事だったと聞いています。
鍋というと嫌がるお客様もいますが
この機会に食べて頂ければ幸甚に
思います。
https://www.kappo-matsuya.com/mail/mail.html
新しい年になり想う事
この度の地震で犠牲になられた方々に深く
哀悼の意を表するとともに、
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
いつもお世話になっております。
はや年が明けて12日がたちました。
新年になり色々なニュースが駆け巡り
何か心がモヤモヤなのかドキドキなのか
情緒が不安定になってきます。
お店でもコロナやインフルなどで
キャンセルが多くなってきました。
やはり、まだまだ以前のような日常には
戻っていないように思いますし
もう戻らないのかと不安にもなってきますね。
でも前向きに元気で頑張っていきたいですね。
今年は私どものお店も60周年の節目です。
そうだからこそ、何か変化をする年と
なりそうです。
わたりがに料理も60年です。
若い時は辛くて辛くて
毎日毎日、休みでもお正月でも
蟹を一匹づつチェックすることが
苦痛でした。
今は年も取りましたから
そこまでの感情はありませんが
違った意味でわたりがには大変な
領域になってきました。
その一つに仕入れですね。
昔は地元の漁港からで十分賄えていたのが
この20年は西日本を中心とした
わたりがにの産地から上質な蟹が
取れるところと取引をさせて頂いています。
しかし今では全国の産地で
上質なわたりがにを扱う産地の
漁師さんや漁業関係者と繋がりをもって
奮闘しています。
でも時代の流れかもしれないですが
あまりにも売る側が買う側よりも
強くなってきているように感じます。
決して力関係を言ってるのではなく
お互いに持ちつ持たれつで
お互いさまという言葉がありましたが
そういうのは一割の業者さんしか
ないように思います。
私たちも自分に置き換えて考えて
出来てるかどうかはいつも気にしています。
当たり前のことを当たり前にできるよう
私たちはお客様に喜んで頂けるように
頑張って知恵だし、
気持ちを豊かに待ちたいと思います。
飲食店としてお客様に喜んで頂き
笑顔で楽しく食事して頂く事が
一番の願いです。
そのことを忘れづ頑張っていきたいと思いますので
今年も相変わらず宜しくお願い致します。
今回はたわいもないお話をいたしましたが
お付き合いくださいましてありがとうございます。
割烹松屋 濱田
新春 60周年企画~創業時を想いだして~
新春 60周年企画~創業時を想いだして~
お昼限定企画を開催します。
割烹松屋が創業した昭和39年4月
当時大阪湾で沢山捕れてるわたりがにを見て
湯出て食べるととても美味しい食材だけど
それ以外の食べ方はないのかと
先代の父が考えて出来たのが
「かにちり」です。
開店して2年目くらいから認知されてきて
忙しくなったと聞いています。
昔は町の社長さんが、ぱっと着て
ぱっと食べて雑炊まで食べてという
光景がよく見られました。
そのおかげで松屋も繫栄したと言っても
過言ではないそうです。
そんな気持ちも込めまして
是非このかにちりを食べて頂きたいと
本当に美味しく蟹の旨味を一番感じられると
確信しています。
鍋を囲んでニコニコした笑顔になる
そんな楽しい食事をして頂きたいと思います。
かにちり三昧 お昼限定 16,500円
ほぐし身サラダ かにちり 雑炊
必ずご予約下さいませ。
072-462-3740
今年一年ありがとうございました。
ことしもたくさんのお客様に
大変お世話になりました
感謝感謝です。
又、割烹松屋の営業に関しまして
たくさんの漁師さんから
各地域の魚市場さんや魚屋さんの
仕入れ先の方には
大変お世話になりました。
心より感謝申し上げます。
わたりがに専門店として仕入れは
やはり天然の海の幸
海の変化などにより大変厳しい
状況の日々でございました。
そんな中でも皆様のご協力で
わたりがに専門として
営業を続けられたことに心より感謝し
2024年も60周年の節目として
宜しくお願い致します。
仕入れ高騰の食材 様々な値上がりが続き
当店の価格にもかなりの影響が出たことで
困難な苦しい営業となりましたが
お客様にはご理解いただき
本当にありがとうございました。
大阪湾のわたりがにの内子
身がびっしり詰まったオスガニの
宇部漁港、魚島の蟹には助けて頂きました。
新しい仕入れ先として日間賀島、九十九里浜の
漁師さんに大変良くして頂きました。
美味しいわたりがにを食べられた方は
本当にラッキーだったと思います。
生きた上質なわたりがのを捌きたてを食べれるのは
本当に奇跡だと思います。
新年のために年越しのわたりがにも
確保して元旦からその管理に奮闘しています。
2024年は1月6日からの営業でございます。
ご来店予約はお早めにWEBか留守番電話にて
お願い致します。
2024年もどうぞよろしくお願い致します。
うまい、で終わる年。うまい、で始まる年。
年末年始の食。
「かにのように、
ぎゅっと身のつまった1年を。」
一年の労を「食」でねぎらう年末。
一年の計は、元旦の「食」にあり。
新しい年はどんな人にも平等に
贈られます。
「終わり」は同時に「始まり」であり
年をとるとは、新しい命をいただくことと
言われています。
年の終わりにはその年の労をねぎらい
一年無事に終われる、新しい年を迎える、
お祝いと感謝の気持ちを持つ
人生の節目でもあります。
皆さんにおかれましても
この節目の時には
仲間や同僚、家族と一年も無事を祝って
「うまい」で始まる年を迎えて
頂ければと願っております。
松屋の年末年始は
ゆっくりと食を楽しみ
大切な人との時間を愉しんで頂けますよう
女将もスタッフも大将も万全の
準備をしています。
皆様の笑顔がぎゅっとつまった
「おいしい一年」で
ありますように。
割烹松屋 濱田