ワタリガニ がざみ
ガザミは日本から中国沿岸の30m以浅の砂~砂泥域にすみ、
海を泳ぎ渡ることからワタリガニとも呼ばれます。
寿命は3年で、5~8月に 浅場で 100~400万粒の卵を産み、
卵は細い糸でメスの腹部の脚に付着し、2~3週間でふ化します。
幼生は2~3週間の浮遊生活の後、砂浜や河口などの浅場に着底し、
ゴカイや貝、エビ、魚などを食べ、甲幅8cm程で沖合へ移動します。
ガザミは春から夏に急激に成長し、
春生まれのカニは秋に甲幅13~16cmと食用サイズに達します。
夏生れのカニは翌春に5~10cmになり、秋には20cm近くになります。
ガザミは夜に砂から這い出し、鋭いハサミを使ってエサを捕らえ、
アサリなども簡単に割って食べます。しかし、タコに見つかると、
なすすべもなく食べられてしまいます。
そのためか、タコの多い年はカニが少ないといいます。
濱田憲司