わたりがにクレイジー コロナの自粛が解除された今


皆様、こんにちは。
いつも松屋をご贔屓にくださり、本当にありがとうございます。
松屋の濱田です。
このメールは、私が厳選し、松屋を贔屓にしてくださる方々へのみお送りしております。
今回より松屋のメールマガジンは「わたりがにクレイジー」と、真面目な内容でありつつ、
ちょっとリラックスできる要素も入れた読み物テイストにリニューアルさせていただきました。
タイトルへのツッコミは個々に入れていただくとして、引き続きよろしくお願いいたします。

さて、コロナウイルスの影響を受けて、
わたりがにの内子が一番美味しい3月から5月にかけては、
外食自粛に伴う世の中のムードが松屋を襲いかかり、
予約キャンセルが相次ぎ、お店の経営としても非常に不安定な状況が続きました。
ちなみに、6月の予約も全てキャンセルになり、
松屋にとってのコロナの終息はまだ見えなく、不安な日々を過ごしているのが本音です。。
一方で、わたりがにの仕入れは、
こんな状況下の時に限って、漁が好調続きで、
さらに今年のメスがには例年に増して内子の身詰まりが良いんです。
そんなカニ達が調理されずにひたすら生簀の中で元気に歩き回る光景は、
もはや自分のお店の感覚を忘れ、
水族館に来ているような感覚を実感させられた日々でした。
ただ、このままコロナが終息するタイミングを何もせずに待ち続ける訳にもいかず、
たくさんの方々にサポートいただき、
成立させることができたクラウドファンディングに初挑戦するなど、
応援いただいたみなさまのご配慮のおかげで、
無事に旬のカニ達をたくさんの方々に召し上がっていただくことができました。「大変やけど、頑張ってよ!」、
「カニが余るんやったら、いつでもゆうてよ」、
「ぜひ買わせてください」
など温かいお言葉もいただき、
一瞬はお店を閉めることも考えてしまいましたが、皆様に勇気付けられました。
ありがとうございました。

一方で、ようやく緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ油断を許さない日々です。
特に外食については、食事が大好きな私でさえも、
飲食店の経営者という立場も踏まえ、慎重に考え、向き合っています。
この「わたりがにクレイジー」第一号では、
今回の前代未聞のコロナウイルスの影響を受けて、
お店の経営について途方に暮れていた眠れない日々を糧にして、
私が思う今後の松屋の方向性について、少しばかりご紹介させていただきます。
勝手ながら、少しだけお付き合いください。

「雨にも負けず、風にも負けず、コロナにも負けず、120%の美味しさへの追求」
外食をされる機会が減ったことで、松屋のかに飯や塩焼きなどを持ち帰られるご注文をたくさんいただき、
そのたびに、
「お前とこの料理は、前からこんなに美味しかったか?なんか変わった調味料でも特別に入れたんか?」、
「嫁が毎日何かにつけてうるさいのに、かに飯を食べたら満面の笑みになって助かりました」など、
皆様から嬉しい反響をいただきました。
外食ができないことで、より一層松屋の料理の味を噛み締めて味わっていただけたことかと思うのですが、
コロナウイルスがどれだけひどくなろうが、お店を閉店させずに、
新鮮なわたりがにと向き合い続ける姿勢を取る判断をした私にとって、
この「本当に美味しかった」というお声は、胸にビビッと響きました。
これからも、単純でシンプルに「美味しい」と言っていただける作品を、
丁寧に作ることを心掛けていきたいと思います。

「安全と安心。”本当に美味しい”の可視化の徹底」
実は昨年になって板前が2人辞めていまい、
今は私ともう一人の職人の2名で厨房を切り盛りしています。
従業員がいくら減ろうが、1日3回、休みの日でもわたりがにの状態をチェックし、
常に新鮮なわたりがにをたくさんストックするコンセプトは変わりませんが、
私が考える料理という”作品”を一番美味しいタイミングでお客様にご提供するとなると、
大勢の人数分の料理をスピーディに短時間で作ることが困難になってきました。ですので、今後も引き続き、1日3組限定のお店としてお客様をお迎えしつつ、
良質なわたりがにを仕入れることができない日には
急遽休ませていただくこともご了承いただければと思います。”安全と安心”という言葉があります。
声に出して言うのは簡単ですが、
皆様の口にその料理を入れていただき、
さらには「本当に美味しい!」と言っていただくためには、
一つ一つの素材と向き合い、その素材の息に合わせたリズムで作品を作っていくこと。
これが重要と考えています。
また、
清潔な店内で、お料理を食べていただく基本品質の徹底も、このコロナの影響下で大変勉強しました。
店内は、俗に言う”三密”にならないよう換気や消毒を徹底し、
私とスタッフでお店の清潔さを常にキープする対策を行なってまいりますので、
店内での食事については安心して没頭いただければと思います。
松屋での体験をじっくり堪能いただきたいからこそ、
恐れ入りますが、特に店内飲食における1日3組限定でのご案内という点については、
皆様と一緒に食の「安心・安全」を築かせていただきつつ、
ご理解をお願いいたします。

「商品の全国発送・お持ち帰りニーズへのご協力」
冒頭でも少しお伝えした通り、コロナウイルスが少しひと段落したことで、
世間では終息したムードになっていますが、私としてはまだまだ油断を許さないフェーズにあると思います。そこで、外食に行く気分になかなかならないお客様も多い状況かと思いますので、
松屋では引き続き全国発送できる商品や、
近隣の方にはお持ち帰りいただける商品づくりを進めております。
また、最近の松屋では、「コロナ見舞い用」のご注文をたくさんいただいています。
コロナの影響で、心身ともに疲れた大切な方や身内の方々に、
“松屋の美味しい食べ物を贈って、元気になってもらおう”ということで、
遠方の方にも、大阪・泉州のご飯を食べてもらい、
すぐに会いにはいけないけど、そのエリアのご飯を味わっていただくことで、
食事を通して、お互いに意思疎通が成り立つタッチポイントとしてご活用いただけているようです。
商品は、カニ飯や蒸しがにがオススメですが、
今が旬の”水ナスの浅漬け”も良いと思います。様々なご要望にご対応させていただくべく、
かに飯や、塩焼き、蒸しがに、または夏場限定の「鱧すき」なども
引き続きお持ち帰りいただけるよう調整してまいりますので、
あらゆるご家族のシーンやタイミングに応じて、ご活用いただければと思います。
全国発送させていただく商品については、
注文を取りまとめている通販のホームページを、
さらに見やすく・使いやすくなるよう現在リニューアルしようと計画準備中です。

「松屋を身近に!実は、内心、こんな企画も考えているんです」
長い文章が続いて恐縮ですが、最後に少しだけ。
実は複数のお客様より
「金額は気にしないので、自宅に来ていただき、
祖父母に新鮮なかに料理を作って食べさせてやってくれないか?
あと、美味しいお酒もいくつか持ってきてほしい」
と言う出張松屋企画のリクエストが、最近増えてきました。
企画の進め方や内容、金額など、いろいろと調整しないといけないことはあるのですが、
こんな企画って、いかがでしょうか?(笑)
皆さんもこんな企画があれば、依頼したいと思いますか?
奥様にしてみれば、「松屋さんに、台所を見せるのは勘弁して!」と言う声が飛んできそうですが。
(現に私の嫁もそのタイプですが。笑)
また、皆様の意見もお聞かせいただければと思います。
さらに、松屋では、お店でお出しているポン酢や辛子味噌、醤油なども、
ご要望があれば、昔からお得意様へのみこっそり販売をしております。
もしご入り用でしたら、空き瓶を持ってきていただいたら、
必要量をお入れさせていただきますので、お申し付けください。と、メールマガジンではあり得ないレベルのかなり長い長文でしたが、いかがでしたでしょうか?
コロナウイルスの影響を受けて、
現状目先のご予約も全てキャンセルになってしまいましたが、
私も松屋も共に多くの皆様に愛されるステージへ立ち向かっていくべく、
スタートを切らせていただきました。
その中でも、応援してくださる皆様には、
まず最初に、この私の覚悟を含めた内容(文章が下手ですみません)をお伝えしたく、
長々と書いてしまいました。
今後も定期的に、文章で今の松屋をお届けさせていただきますこと、ご覚悟ください。
猛暑日が続きますが、
皆様が健康で且つ笑顔で、健やかな暮らしを今後も満喫されていくこと、お祈りしております。

●今の時期の「わたりがに」を一番美味しく召し上がっていただける商品について
(2020年6月上旬時点)

<わたりがにのLIVE情報>
5月中旬は、少し不漁が続きましたが、5月末からは大ぶりなオスがにが獲れ出しました。
6月頭からは、ほぼほぼオスがにに変わりつつあります。
また、今年のオスがには、大ぶりなものが多く、身の旨味が濃厚で、さらに、味噌も美味しいです。
しっかり今の時期のカニを満喫いただく観点では、塩焼き(テイクアウト可能)や酒蒸し(店内でのご飲食のみ)をぜひ召し上がっていただきたいと思います。
ご興味のある方は、お電話いただければ、料理にあったカニを水槽でストックしておきます!

(割烹松屋 公式ウェブサイト)https://www.kappo-matsuya.com/
(割烹松屋 商品お届けサイト/通販サイト)https://kappo-matsuya.shop-pro.jp/