日別アーカイブ: 2023年5月16日

地元を「食」で元気にしたい昔からの想い。

地元を食で元気にしたい
昔からの想い。

泉佐野市は「食の宝庫」
歴史的に見ても漁業と農業。産業の技術は
日本ではピカイチ。

地元を元気にするには「食」しかない。

泉佐野という土地は昔から元気のある町
漁港もあり農作物も豊富にある。
海のもの山のもの大阪を代表する街だと
思います。
産業も泉州タオルで有名な街で
小さい時からタオルの織機の音は
自然だった。

料理屋さん、料亭さんも数多くあり
芸者さんの置屋まであった。
芝居小屋や映画館も沢山ありました。
そんな活気のあった泉佐野

今は関空もあり、ホテルの数も多くなり
アウトレットや犬鳴山の滝修行も
人気のスポットになっています。

官民一体で全国でも有名になった
ふるさと納税も本当に素晴らしい
成果を上げ誇らしく思います。

私も食に関わり飲食店をしています。
泉佐野市も30年前よりはとても
元気があり、特に若い人たちは
花火まで上げて地域を盛り上げています。

自分も30年前に心の底から湧き出た
想いがありました。
山の幸海の幸がこれだけ豊富にある
地域なのに飲食店に元気がない。
私のお店でもバブル崩壊後
お客様がお客様を連れて来て頂いた
良い時代からは程遠い状態でした。

安くしないとお客様が来ないと
いう状況に考えが変わっていくように
思いました。

その時この街を食のチカラで元気になり
食で人を集めれるようにしたいと
心からそう思いました。

そこからはその目標に向かい
色々と勉強してきましたが
現実はそう甘くはなく
自分の店を維持していくだけで
精一杯です。

この数十年自分の想いを書き綴って
いたノートからその時を思い出し
ていきます。

地元がもっと元気で人の集まる
場所になって欲しいと思います。

日本は、ジャーナリストへの理解が低い
海外に比べてプロモーションの意識が
低いコミュニケーションで人に伝えることを
軽視している奥ゆかしさこそが
日本の美徳といってる場合ではない。
「男は黙って」みたいな時代錯誤の感覚が現状だと思います。

日本はガラパゴス化の負の部分
料理人が言う・・昔は国内だけで成り立っていた
人口も1億人 昔は時代も良くそこそこお金もある
しかし近年はかなりヤバイ現状を把握する。

だから海外とのコミュニケーションに力をもっと入れる。
自分たちのエネルギーの何分の1かを
コミュニケーションにあてる

「食」によるブランディングはすでに
アジア、オーストラリアにも置いて
行かれている。
人件費も同じ事、かなりの差がある。

日本も頭を切り替えていけない時期に来ている。
いや遅いかもしれない。
自国の観光客だけでは成り立たない。ス
ペインのサンセバスチャンのような都市の場合は
死活問題としてワールドワイドにコミュニケーションを
とる必要があったわけです。
お手本はいくつもありますから。

地域ブランド化と集客が実現すれば地方は
生き残っていけますし地方の旅館や飲食店も
元気になります。

海外には景色や建築物では到底勝てない。
勿論、世界遺産の
日光東照宮や、清水寺も素晴らしいですが
それでパリやローマに勝てるでしょうか?
やはり「食」が一番将来性を感じるコンテンツです。
まだまだ外国には劣っていますが
日本は「食」に関しては海も山もあって食材の宝庫です。
独自の食文化も残っています。
今のままでは勝てませんが、国が投資をし
民間と連携し、官民一体となって進んでいけば
イタリアやスペインにも勝てるかもしれません。
食は十分勝てるジャンルというのか冷静に考えて
ここしか残っていない。
現実的に世界のほかの国と比較して日本の食は
どのレベルにあるのでしょうか?

 

日本は南北に長く色々な気候帯があり
発酵料理に代表されるような地域ごとの
食文化もあります。
食のバリエーション、多様性、
季節に基づいた旬の食文化
日本の「食」の資産は凄まじいです。
その資産を1割も使っていないのが現状です。
問題はやはりプロモーション
世界の人は気づいています。
日本に魅力的な要素があることを!

「食」は文化を表現するものであり
アートであるわけで単なる
「食べ物、美味しかった」の観光で終わらずに
国のブランディングにもつなげていくべきですね。
そもそも日本の料理人は地位が低い
人間国宝がおひとりもいないのですから。

しかし和食ブームのように外国からの評価の方が高い。
日本独自のプロモーションを仕掛け国全体で
垣根を越えて作っていくのが理想。
ですから地方は地方独自のプロモーションが
必要なのは官民の協力しかない。

※プロモーションとは販売などを促進すること。
販売促進のための宣伝活動。売り込み。
販売を促進するための一連の活動のことです。

インバウンドでの外国人が驚く
日本の外食の安さ?なぜなぜ?
これだけの繊細さと丁寧に作られている
接客も外国に比べれば全く問題ない。

日本ほど食のクオリティの高い国はないのに
なぜか安売り、安いが美学の考えの経営者も
まだ多くいる。

「日本やばいで!食材が無くなってしまう」と
料理人も気づいています。
だから必然的に地域や生産者を応援する
方向性が多くなってきています。

例えば「WATARIGANI」をブランド化し
成田空港から直接泉佐野にわたりがにを
食べにくるようになる。
そういう時代は来ています。
それは可能ではないでしょうか?
近年では泉佐野のわたりがにを食べに
台湾、香港、ドイツからも来る時代です。

しかし一軒の小さい田舎の飲食店が海外の方に
知ってもらう事は大変です。
尖った商品で勝負することも
経営者の破天荒な考えも大切ですが
そこの集客に対して
国や地域がどうかかわれるかが重要です。

少し違うかもしれませんが
我が町泉佐野市にはふるさと納税が
有名です。
泉佐野市のふるさと納税は賛否両論
おありだと思いますが
素晴らしい仕組みになっています。
官民が一体となり
泉佐野市の職員さんの並々ならぬ努力と
リーダーシップをとって
頂いたおかげでここまでふるさと納税での
ブランド化ができたと思います。
周りからも泉佐野市に集まり事業所も
沢山増えました。
地元の事業主さんは大変喜んでいます。
食の部分でふるさと納税の仕組みを
どうとりいれるかですね。

現在「ワタリガニ」を泉佐野市の
食材としてブランド化するかどうかの
動きがあるそうです。
ご批判を覚悟で言いますと
そんなことをするよりは
わたりがに、紋がに、穴子、蝦蛄、タコを
昔のように復活させるようなプロジェクトが
必要と考えます。
勿論簡単ではないことは百も承知していますが
禁漁区を設けたり、漁獲量を制限したり
地産地消に取り組むなど町全体の事として
子供や孫の代の事までの問題として
考えることが必然だと思います。

一方ではインバウンド集客で外国人お客様が増えれば
生産者はブランド化され収入も上がれば
やる気も出ます。
補助金や助成金を使わずに生きていけます。

それと飲食店同様に酒も米も安すぎます。
日本酒も四合瓶でシャンパンやワインのような
金額が獲れるはずです。
ワインなら何十万円も出す人がいますが
日本酒ではそうはいません。

そういう意味でも早く「観光」と「食」を
地方地域こそが力を入れていく必要性があると
思います。
地域活性化を本気で「食」で呼んでいくことの
重大さを私たちはもっと勉強し
もっと早く大切な事として知るべきでした。
そして、結び付けたプロモーションを地域だけでなく
国家レベルのプロジェクトとして
スタートするべきだと考えます。

そして元気のある日本になり
笑顔で活気のある街になって欲しいです。

そんなことをもう30年間考えてきて
しまいました。