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割烹松屋のこだわり 2022

割烹松屋のこだわり

 

この度は割烹松屋をご利用いただきまして誠にありがとうございます

当店の創業は昭和39年の4月、両親が泉佐野市上町で知り合いもいない

土地でわたりがに専門店を始めました。

 

親子二代わたりがに一筋、58年の歴史を重ね現在は私たちに受け継がれています。

長年かけて築いてきた、こだわりは今も何も変わりません。
上質な新鮮なわたりがにを毎日全国の漁師さんや市場から仕入れています。
わたりがには鮮度が一番で、生きていないと料理に使えません。
私の知る限りわたりがに専門店は内の店だけではないでしょうか?
美味しい蟹ですが大変手間とリスクがあるのでまねできないようです。
365日常にわたりがにの事だけを考え、365日わたりがに一匹一匹と向き合い
一番良い状態のわたりがにをお客様に提供できるように昇進しています。
勿論両親からの教えどおり手間暇は惜しみません。

近年大きなわたりがには毎年減少し高価なものになってきました。
やはり上質な本物のわたりがにの味は価格以上に違いがあります。

本物のわたりがにの味を知ってしまったお客様の「美味しい!」の

笑顔を見ますとやはりわたりがにへの想いはぶれません。

特に海で獲れたわたりがにを店の水槽で飼うわけですが、長くても

1週間、早いものでは2日で死んでしまいます。
100匹死んでしまうこともあります。
わたりがにを研究されている大学の先生に聞いたところ
「わたりがにを飼うというのは、割に合わない。学術的にも証明されている。
例えば一畳分の広さの水槽にわたりがにを一匹しか飼うことができない。
松屋さんのしている行為は無茶で誰も手を出さない領域です。
初めてわたりがにの専門店があると聞いたときは、ご家族の方の
大変な苦労とやった人しかわからない挫折と忍耐の賜物だと思いました。」
嬉しいお言葉でした。

父から教えの正直で真面目、ごまかしが一切ない、
それだけが取り柄の料理屋なのです。
しかし二代目の私が引き継いだのは味やわたりがにを
思う気持ちだけではありません。

来店されると「がんばってるね。」「やっぱりあんたとこの、
わたりがにが一番旨い」と言って頂ける
お客様こそ私が父から受け継いだ最も大切なご縁です。

お客様には食事をしながらゆっくりとした時間を過ごして頂き
ご個族や友人との、食事のその瞬間が心に残り、
良い思い出になって頂きたいと思います。
それが私たちの心からの願いです。

お時間があるときは、又、松屋へお越しください。
そして笑顔で楽しいお食事をゆっくりとしてくださいませ。

追伸
わたりがにの仕入れが大変難しくお手数おかけしますが
早めのご予約をして頂けましたら幸甚に思います。

女将  濱田好美